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こんなにも社長に感謝してる袴田を放っておけない。見過ごせない。
A「それまで、待っててください」
強くて大きくて真っ直ぐな目で
Aは袴田の目を見てしっかり伝えた。
袴田はそんなAのことをじっと見つめた。
A「良太郎あとはよろしく、なんとかするから」
良太郎「でも大丈夫…？まだ慣れてないのに…」
A「慣れてないからって何もやらない理由にはならないし、やらなきゃいけない」
A「これは私がやるって決めたの、大丈夫」
心配する良太郎に
Aは芯の通った声でしっかり自分の気持ちを伝えた。
慣れてないなら、慣れなきゃいけない。
自分だって時の運行を守ることを任せられているし
何より電王という役目も一緒に良太郎と背負っている。
良太郎1人にいつも任せるわけにも行かない。
少しくらい、役に立ちたい。
良太郎「そっか…」
A「あの…トイレの扉からまたデンライナー乗るからさ誤魔化してくれない？」
良太郎「うん…！」
Aはそーっとおにぎりを置いて
そーっとトイレの扉に近づいた。
それを合図に良太郎が叫ぶ
良太郎「あ、あれ！！！あそこにいるの何…！？」
尾崎「え？なんかいるの！？」
一同が一斉に良太郎の指さした方を見ているため
だれもAの方に目はいっていない
その隙にAは扉を開けた。
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火口鉄工所に到着したA。
A(よし、なんとか来ることが出来た…)
いざやるとなると、ドキドキして変に緊張する。
深呼吸をして、覚悟を決めた。
A「モモ」
小声でモモタロスに話しかけた。
モモタロス「Aか！？どうした！」
声を聞いたモモタロスは良太郎じゃなくてAからの声がけで驚く。
良太郎の身かAの身に何かあったんじゃないかと。
A「あのね、お願いがあって」
モモタロス「俺に？Aが？」
Aからのお願いに戸惑うモモタロスだが
すぐに
モモタロス「なんなんだ！言ってみろ！おい！」
頼もしい返事を返す。
A「社長！」
社長の姿を見つけたAは
勇気をだして社長に話しかけた。
この間のこともあってかすごく気まずい。
社長「わぁ！あっ！あっ…！あーっ！！」
Aの姿を見るなり社長は慌てて取り乱し始めた。
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作者名：ちあ | 作成日時：2019年11月22日 8時
