. ページ4
オーナー「白いパスはその証として使命を課せられた人間に授けられる物です」
A「これが…証…」
Aの手には良太郎のパスとは正反対の色をした白いパス。
オーナー「時の運行や時の列車…それら全てを護る電王を護り共に戦うのが…」
A「私ってことですか…?」
オーナー「その通りです」
良太郎が電王に選ばれ
Aが守護者に選ばれたのは…
偶然なのか、必然的ななにかだったのか─。
オーナー「大体はわかりましたかねぇ」
A「大体どころか全部わかりました、もうとりあえず良太郎を護れってことですよね」
ハナ「すっごい頼もしい…」
良太郎は電王に突然なった時あんなに戸惑ってたり気絶しかけたりしていたのに
Aはすぐに理解している。
オーナー「さて、お次はいちばん重要でなおかつ複雑な”記憶の核”についてですかね」
A(複雑…リュウタが命令を受けたほどなんだから結構大変なことなんだろうな)
心做しかオーナーの顔が
ほんの少し険しくなった気がする。
オーナー「記憶の核というのはイマジンによって無理やり改変された未来を正しく直すためには必要不可欠な存在です」
オーナー「特異点である電王が正しく修復した未来を記録し正しい時間…つまり未来へとつなぐ役割を主に担っている」
記憶の核の役割は
電王がイマジンから護り抜いた正しい記憶を未来へとつなげる役割
ゲームとかでいうところのセーブポイントのような役割。
ずっとずっと、記憶に残していかなければならない
映画のフィルムのようにひとつも欠けてはならない大事な記憶を覚えておく必要がある。
オーナー「そして”記憶の核”である人物は電王と守護者に守られるのが絶対とされているのです…!」
A「電王…てことは」
オーナーの話を聞いたAは
さっき壁に頭をぶつけて未だに痛がってる良太郎を見た。
良太郎「僕…ってことですか?」
オーナー「そうです、誰がなんと言おうと彼女を守るのは良太郎くんの役目になるのです」
ハナ「え…でも、守護者はAちゃんですよね…?」
オーナー「そこが…不幸中の幸いみたいなものです」
近くで話を聞いていたハナが疑問に思ったことをオーナーに聞き返すと
オーナーは変わらない様子でそう告げた。
良太郎(Aが記憶の核で守護者であることは…)
不幸中の幸いだと─。
73人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちあ | 作成日時:2019年11月22日 8時