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A「本当ですか…!?」
Aは勢いよくオーナーがチャーハンを食べていたテーブルに両手をバンッ!!とつくと
ナオミ「あ〜!」
パタン、とチャーハンについていた旗が
静かに倒れた。
A「あ……す、すみませんつい…」
Aが申し訳なさそうに謝って顔を上げると
オーナーはいつも通りのあの驚いた顔を一瞬だけ見せた。
A(ほんと掴みどころないというか…なんというか…)
オーナー「いえ、気にすることはありませんよ」
スプーンをテーブルの上に置くと
杖を片手に席をたち
席と席の間をゆっくり歩き始めた。
本当に不思議な雰囲気を持った人で
いつも何を考えてるか分からないし
モモタロス達がおろおろするほど
怒ると結構顔は怒っていないのに
雰囲気が怖い。
オーナー「この話は…電王に変身する良太郎くんと力を貸すモモタロスくん達にもある意味関係する話ですしねぇ」
良太郎「僕にも…関係する話」
良太郎もほんの少し
最初に電王に変身した時イマジンに襲われたAが白いパスを持っていたことから
Aが記憶の核であることが予想され
それから電王がその記憶の核を守る役割を担っている、とか大まかには話を把握していた。
モモタロス「おいおいよせよ、難しい話は嫌いだぜ?」
ハナ「アンタが聞かなくても他が聞くわよ」
色々複雑そうなのは…確かだが
明確な目的は…護るということに変わりはない
オーナー「まずは”守護者”についてお話しましょうか」
A「よろしくお願いします…!」
良太郎「いてっ…!」
A「あ…ごめん、大丈夫?」
Aと良太郎が隣に座り
オーナーがその向かいに座る。
その右隣の席にはモモタロス
その後ろにウラタロスとリュウタロス
オーナーの後ろにキンタロス
カウンターの近くにナオミとハナ。
なんだかんだ言ってみんな気になるのだ。
Aのことが。
リュウタロスに殺せと命じるくらいに
イマジン達にとってはそんなに邪魔な存在なのだろうか。
オーナー「守護者というのは…記憶の核と比べればそんなに複雑なことではありません」
オーナー「守護者というのは文字通り、時の列車デンライナーと、時の運行、電王を護る人間のことを…そう呼ぶのです」
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作者名:ちあ | 作成日時:2019年11月22日 8時