今と未来、僕と君。5 (ページ20)

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気絶した強盗犯を見て誤魔化すように笑うA。

これで解決にするつもり満々だ。

良太郎「まぁ……うん、まぁ……」

良太郎はこれでいいのか？と思いつつも

椅子に縛られていたAの縄を解き解放した。

A(デンライナーの中で度々起こる喧嘩を止めてるうちにいつの間にかこんな力がついてた…)

A(うわぁ…良太郎絶対ドン引きしただろうな…)

強盗犯の頬をペちっと叩くが完全に気絶していた。それほどの威力だったのだろう。

良太郎は自分ともう1人人質に取られていた男の縄も解いて解放した。

男「あー、助かった…！」

どうやらここの銭湯の従業員だろう。

解放された瞬間強盗犯を縄で縛るAに近づき

強盗犯の拳銃を奪い

Aと良太郎に向けた。

気がついたAはすぐに離れ

良太郎はAの腕を引っ張る。

A(これは…まずい…かなりまずいよ…)

良太郎を庇うように前に立つ。

ここで両方やられたら…たまったもんじゃない。

男「悪ぃな俺は警察に追われてる身だ…！」

男「このまま出ていくわけにはいかねぇんだよ！！」

なんとこの男も警察に追われてる身。

だから今ここで外に出るわけにはいかないらしく

このまま立てこもるつもりだ。

良太郎「そんな…」

男「おい！お前…！なんかそれ持って出入りしてたな！！それよこせ！！」

良太郎「でも…」

男の狙いは良太郎が手にしているパス。

このパスを持って出入りしているところを見られてしまっていたようだ。

A「良太郎…私のがあるし…今は…」

良太郎「そうするわけには…」

Aは自分のポケットにパスが入ってることを確認した。

良太郎のが万が一取られてもAさえパスを持っていれば変身は可能。

ただし守護者であるA専用のパスなので良太郎は変身不可能となる。

A「それはそう簡単には使えない！！」

でもやはり手渡すわけにはいかない。

良太郎が電王じゃなくなってしまったらとんでもないことになる。

男「いいからよこせ！！」

緊迫した銭湯に突如

「ごめんくださーい」

おっとりとした女性の声が響き渡る

なんだか聞き覚えのある声だ。

その声の主は…

愛理「あのー…うちの良太郎が…」

愛理「あー！良ちゃん！あれ、Aもいるー！いつのまにー！」

愛理だ。