今と未来、僕と君。7 (ページ10)

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オーナー「ゼロライナーはある”消えた時間”と共に消滅したと思っていたんですがねぇ…」

ハナ「”消えた時間”…？」

オーナーの発した
消えた時間という言葉に誰よりも早く驚いた反応をしたハナ。

そういえばハナは消えた時間から来たといっていた。

もしかするとそのハナの消えた時間とゼロライナーはなにか関係があるのかもしれない

侑斗「俺は列車を預かっただけ、あることのために。」

オーナーの質問に対し侑斗は
あることをするために、ゼロライナーを預かり受けたと返した。

この話し方からして第三者が絡んでいるに違いない。

モモタロス「お前オデブ(・・・)とか言ったな」

デネブ「デネブ(・・・)です」

一方食堂車両を追い出された3人組。

キンタロス「しかしお前もあの契約者やったら苦労するやろ？」

モモタロス「あ〜、苦労するぞ」

話の内容はデネブと契約を結んでいる侑斗の話。

デネブ「いや、侑斗のほうが色々と…」

モモタロス「この程度で仲良くなれると思うなよ〜」

キンタロスの話に
デネブは自分よりも侑斗の方が色々と…と言葉を濁らせた。

侑斗も侑斗でなにか大変な、複雑な事情があるのだろうか。

もうひとつの時の列車ゼロライナーをあることをするために預かった…

そのあることがデネブの言う色々大変なことなのだろうか。

謎は増えるばかり。

侑斗「デネブ、帰るぞ」

すると話はついたのか食堂車両から侑斗が出てきた。

デネブ「侑斗をよろしく」

最後にまたキャンディをあげると

侑斗の後ろについていき

侑斗「余計な話してないだろうな？」

デネブ「ぜーんぜん？」

デンライナーから降りると

デネブ「では…！」

侑斗「行くぞ！」

丁寧に頭をぺこりと下げて

ゼロライナーの停車してる方に戻っていった。

モモタロス「ったく、いちいち偉そうなやつだな」

キンタロス「せやなぁ」

まだやはり侑斗に対してあまりいい思いをしていないモモタロスたち。

それとは反対にナオミはドアから顔を出して2人を手を振って見送った。

リュウタロス「亀ちゃん、あいつ良太郎とAちゃんじゃないのに…」

それを見ていたリュウタロスは
親指をガリッと噛みながら
珍しく怒ったような声色でウラタロスに話しかけた。