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A「あれ…寝ちゃってた…?」







しばらくしてから怪我の手当てをナオミにしてもらったあと寝ていたAが目を覚ました。








A「というか……モモとウラのその体勢はなんなの…?」






モモタロス「俺だって好きでこんな姿勢してねぇよ!!」






ウラタロス「だって仕方ないじゃん、踏んだらリュウタが怒っちゃうからさ〜」







目を開けると目の前にはバランスを頑張って保ってるモモタロスとウラタロスの姿が。



まだリュウタロスの絵を踏まないように気をつけている。








A「リュウタ?どこにいるの?」







ウラタロス「そこにいるよ、完全に拗ねちゃったみたいでさっき良太郎も声掛けたんだけど」







モモタロス「何言っても聞かねぇぞ、無駄だ無駄!」






Aが後ろをむくと



確かに拗ねた様子のリュウタロスがテーブルの上に座っていた。









A(良太郎のことだからそんなにきつく叱らなかったと思うけど…)








Aが黙って見ていると

目が合った。




リュウタロスは一瞬ビクッとしたが

ふいっと慌てて目をそらされた。









A「リュウタ、怪我してない?」





リュウタロス「してない……」









Aが優しく声をかけると

リュウタロスはバツが悪そうに素っ気なく返した。








A「よかった」




リュウタロス「Aちゃん、怒ってる?」









Aが笑った顔を見てリュウタロスが恐る恐るAに声をかける。


Aは言いたいことはだいたい良太郎が言ってくれただろうしな、と話の内容を考えた。









A「怒ってたよ、リュウタロスが侑斗と喧嘩した時」




リュウタロス「!」





A「やめてって言ったのに、やめてくれないしさ」







Aがそういうとどこかリュウタロスは申し訳なさそうに反応した。


でも何も言わなかった。







リュウタロス「Aちゃんも…強い人が好きなの?」




A「強い人?」





リュウタロス「女の人は強い人を好きになるって熊ちゃんが言ってたから、Aちゃんもなのかなって」







驚いた顔をしたと思ったら







A「キンちゃん、そんなことリュウタロスに教えたの?」





めちゃくちゃ怖い顔で振り向いてキンタロスを見て低い声で言った。






モモタロス「熊逃げやがったぞ、完全に寝たフリしてやがる」



ウラタロス「熊も狸寝入りってするんだねぇ…」

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作者名:ちあ | 作成日時:2019年12月1日 14時

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