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リュウタロス「アイツより弱いままなんて嫌だ」
リュウタロスもリュウタロスで
侑斗が相手だったから尚更負けてしまったことが悔しかったのだろう。
初めて味わう敗北の気持ち。
リュウタロス「それに良太郎だってアイツ嫌いでしょ?僕わかるよ」
リュウタロスの言葉を受けて
良太郎はまたしても戸惑った。
確かにリュウタロスの言うことは間違ってない
良太郎は少し侑斗が苦手だった。
良太郎「でもダメ、絶対止めるから!」
それでも良太郎はリュウタロスの暴走を絶対にしてはいけないことだとリュウタロスに再び言いつけた。
リュウタロス「止められないよ、僕が本気出したら」
あれでもまだ本気じゃなかったと思わせるようなリュウタロスの発言
良太郎「それでも止める」
だが良太郎は曲げなかった。
絶対に止めてみせる、という気持ちはそう簡単に折れやしない。
良太郎「何をしても止めるよ、君と一緒に消えることになっても」
良太郎「僕とAで必ず止める」
良太郎はAと約束をしていたのだ
今後こういうことがあったら
絶対に止めようと。
どんなことになったとしても必ず。
良太郎だけで無理なら、2人で止める。
たとえ消えるようなことになっても─。
リュウタロス「……ふんっ」
リュウタロスは一瞬だけ良太郎の顔を見ると
すぐに拗ねてそっぽを向いた。
なかなかそう簡単に機嫌はよくならないようでそこも含めて子供らしい。
モモタロス「良太郎!そんな小僧に何言ったって無駄だ!!」
ウラタロス「それより良太郎、ハナさんがなんか妙なことやらされてるって本当?」
プルプルしながら良太郎に話しかける2人
意地でもAが寝てるテーブル席には倒れないようにふんばっている。
良太郎「うん…」
良太郎「ハナさん、どうしても知りたいんだよ消えた時間のこと」
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作者名:ちあ | 作成日時:2019年12月1日 14時