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侑斗のまさかの提案に
良太郎「それは…」
良太郎が止めに入ろうとしたが
ハナ「わかった!!」
ハナがその条件を受け入れ
侑斗から着ぐるみの頭を受け取ると
すぐにデネブの着ていた着ぐるみを外そうとした。
A「ハナちゃん…」
侑斗「なんだよ、随分やる気だな…そんなに興味あんのか」
デネブ「どうも、お世話になります」
良太郎「ごめんねA、ちょっと侑斗と話がしたいから…少し待ってて」
スタスタとどっかへ行こうとした侑斗を追うために
良太郎はAを近くに座らせた。
A「うん」
そしてすぐに走って追いかける。
良太郎「当然だよ」
良太郎「ハナさんはゼロライナーと消えた時間にいた人なんだ」
ハナのことを聞いた侑斗だが
止まることなく、驚くこともなく
ひたすら歩く。
良太郎「ハナさんはきっと約束を守るよ、だから君もちゃんと答えて」
良太郎「そうじゃなかったら…僕絶対許せない!」
良太郎がそういうと
やっと侑斗が睨むような顔をして良太郎の方を向いた。
良太郎も珍しく侑斗を睨みつけるような顔をしている。
デネブ「かたじけない!」
デネブから着ぐるみを受け取ったハナは
足を引きずりながら
こちらへ向かってくる。
その足取りはフラフラで
真っ直ぐ歩こうとしても上手く歩けない。
デネブ「あぁ…心配だなぁ」
そんなハナをみてデネブは心配そうにしていた。
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良太郎「多分…これだよね」
しばらくして良太郎とハナは
さっきまでデネブがいた売り場に来ていた。
怪我が酷く血が止まらなかったAは先にデンライナーに乗車させたために不在。
すると
「うぅ〜痛い、痛い〜」
救急隊員に運ばれる男性が目の前を通った。
その男性はあのイマジンと契約していた男性だ。
救急隊員に担架で運ばれる男性からは砂が零れている。
良太郎「侑斗がイマジンが絡んでるって言ってたけど……今のが契約者…?」
ハナ「良太郎、契約者お願い私は…っ!!」
足を引きずりながら歩くハナだが
やはり怪我が酷いのか
顔を歪ませ、うずくまった。
良太郎「ハナさん…!手当てした方が…」
ハナ「大丈夫!」
良太郎「でも…!」
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作者名:ちあ | 作成日時:2019年12月1日 14時