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ハナ「Aちゃん…ごめん、私を庇って…」
A「ううん、これ以上ハナちゃんを怪我させるわけにはいかないから」
心優しいハナはどこまでもAのことを心配していた。
良太郎「大丈夫…?」
A「私は平気、それよりハナちゃんの方がたくさん怪我してる、良太郎も大丈夫?」
良太郎「僕は…」
良太郎はハナが怪我の程度を見てるAの元に駆け寄りすぐに怪我の箇所を見た。
手首にはリュウタロスが凄まじい力でAの腕を掴んでいたあとが少しだけ赤く残っている。
それを見て良太郎はまた自分の力不足でAだけでなくハナまで危険な身に晒してしまったと悔しそうな顔をした。
すると
今まで黙っていた侑斗が
ベルトからカードを抜いて
変身を解除し
Aの周りを囲む良太郎とハナの元に歩いてきた
その顔はとても怒っている。
侑斗「野上!!」
侑斗「お前特異点なのに自分のイマジンもコントロールできないのか」
侑斗が怒るのも当然だ。
電王としてイマジンの力を借りて変身する良太郎自身がイマジンの力をコントロールすることが出来ないなんて大問題。
それよりも侑斗は
ハナやAを巻き込んだことにも腹を立てているのだろう。
Aとハナを見てまた更に声を大きくして
侑斗「どういうことだよこれ!お前…護る対象である人間を傷つけたんだぞ」
そう厳しく言い放った。
本来ならば記憶の核であるAを護らなきゃいけない立場にある人間がイマジンのコントロールができなかったことを原因に傷つけた。
それも大問題。
良太郎「ごめん、リュウタロスのことは僕に責任がある」
Aはまだ自力で立てていたが
ハナはもっと酷い怪我を負っており
良太郎の力を借りて立つのが限界。
侑斗「ごめんで済むか」
侑斗「こんなんでゼロノスのカードを使ったら…何枚あったって足りねぇんだよ!!」
侑斗「それだけじゃない、命だって足りねぇ!!」
怒りに怒った侑斗は
良太郎の襟元に掴みかかったが
その瞬間指がポキ、と音を立てた。
デネブとのいざこざで怪我をした手だ。
侑斗も怪我を負っていたのにリュウタロスの相手をしていたのだから悪化していてもおかしくない。
A「侑斗も怪我してるんじゃ…」
侑斗「あーっ!!イライラする!!!」
侑斗「もういい!!」
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作者名:ちあ | 作成日時:2019年12月1日 14時