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侑斗「ゼロノスに変身できる回数は決まってるからな！！」
ゼロノスに変身する回数には制限があり
電王のように何回も制限なく変身することは不可能。
だからさっきも場合によっては野上に…と言って今も変身することを拒んでいたのだ。
だがその野上が今2人揃ってこの状態。
侑斗「こんなくだらないことで使うわけには…」
リュウタロス「話は終わった？」
ハナを庇う侑斗に
リュウタロスはまた発砲
ハナ「うっ……！！！」
侑斗はすぐにハナを抱えて
避けるが少し遅かったのか
ハナは攻撃をくらってしまった。
A「ハナちゃん！！！！」
A「お願いリュウタロス、もうやめて！！」
苦しそうに痛みに耐えるハナを見て
Aは必死に大きな声を出した。
A「お願い…お願いだからもう」
A「ハナちゃんと…」
A「”桜井さん”を傷つけるのはやめて！！！！！！！」
Aだって、今ものすごく痛い状況だ。
イマジンの力は人間とは比べ物にならない。
骨が折れてしまうんじゃないかと思うくらい、本当に強い。
でもAは自分が傷つけられることよりも
大事な人が同じくらい大事な人によって傷つけられることほど痛いことはない。
口から出た言葉は
ハナと
侑斗を呼ぶ声
でも
A「あれ…私…今…」
侑斗のことを”侑斗”とは呼ばなかった。
咄嗟に口から出たからかもしれないが
今確かに、桜井さんと呼んだのだ。
自分でそう口にしたことに驚きを隠せない。
痛みに耐えるハナを見たあと
自分のことを桜井さん、と呼んだAを侑斗はほんの一瞬だけ驚いた顔で見ていた。
侑斗「………クソッ！！」
そして止むを得ずベルトを取りだし
腰につけ
カードホルダーから1枚カードをとった
侑斗「変身！」
頑なに変身しようとしなかった侑斗だが
いざベルトを取り出すと
変身するまでの一連の行動に
一切躊躇がなかった。
A(ほんの少しだけ力を緩めてる？)
変身した侑斗を見たあとに
ふとAがリュウタロスの自分の腕を掴む力がほんの少し緩んでいたことに気がつく。
A「リュウタロス、ごめん」
Aはその隙を狙ってリュウタロスから離れすぐにハナの元へ駆け寄った。
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作者名：ちあ | 作成日時：2019年12月1日 14時
