今と未来、僕と君。7 (ページ34)

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愛理「良ちゃん…？」

A「ね、姉さん…ちょっと今良太郎は演技の練習中というか…えっと…」

必死に誤魔化そうとするけれど

でもさすがに無理がある。

ハナ「すみません愛理さん、また！」

リュウタロスが憑依した良太郎は

勢いよくミルクディッパーの扉を開け

R良太郎「Aちゃんも来てよ！」

A「ちょっと！！」

Aの手を握って

店を出ていった。

愛理「今の……良太郎じゃなかったような…気の所為かしら…？」

モモタロス「この馬鹿熊がぁー！！！」

モモタロス「テメェが余計なこと言うからだよ！！」

キンタロス「せやけどほんまの男と女を語れるのは…俺しかおらん！！」

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デネブ「どーも、ありがとうございました！」

その頃のデネブはまだ
七夕お菓子セットを売りさばいていた。

ぺこりと下げていた頭をあげようとしたその瞬間

侑斗「デネブーーーーーー！！！！！！！」

侑斗が体当たりでやってきた。

完全に油断していたデネブは侑斗の体当たりで吹っ飛ぶ。

侑斗「いつまでやってんだよ！！」

デネブ「いや、これぜーんぶ売らないと…怒られるらしいから…」

ガミガミ怒る侑斗に
デネブが小声で事情を説明した。

侑斗「ほっとけ、帰るぞ」

デネブ「いや…1度助けると言ったのを途中でやめるのはよくない！」

帰ろうとした侑斗の肩を掴み
デネブは必死に説得を試みる。

侑斗「お前な…」

男「ねぇ………売れてる？」

侑斗がデネブになにかを言いかけた時
ちょうど男性が目を覚ました。

その足元には…

デネブ「いつの間に…？」

イマジンと契約してる証拠である
あの大量の砂が。

デネブはやっぱり全然気がついてなかったのか驚いている。

侑斗「お前相変わらずイマジンに鈍感なんだな」

そんなデネブに侑斗は呆れ気味。

男「俺のクビかかってるからよろしくー」

自分のクビがかかっているのに

デネブが助けようと言ったとは言えど他人に仕事を全部押し付けてまた寝ようとしている男の姿を見て

侑斗は心底呆れた様子でため息をついた。

侑斗「このまま見張ってろ、場合によっては野上に振らなきゃな」

仕方なくこの男性を見張っておくことになってしまった。