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キンタロスの答えを聞いてウラタロスとモモタロスは
「「あー！！！！！！」」
と声を上げた。
考えていた最悪な事態が現実になりかねない…
リュウタロス「へー、あいつって強いんだ」
その答えを聞いたリュウタロスは
さっきモモタロスに黙っててと言った時よりも冷たく、低い声で素っ気なく話し始めた。
リュウタロス「だから好きなんだ」
リュウタロス「やっぱあいつ嫌いだ！！嫌い！！」
スケッチブックを手にしては机にバンバンと叩きつけるし、描いた絵をバラバラに散らばしたり
完全にリュウタロスを刺激してしまった。
モモタロス「熊！熊！ちょっと、ちょっとこい！！」
暴れ回るリュウタロスを後ろに
モモタロスが椅子から椅子に足をかけてギリギリの状態でキンタロスに小声で話しかけた。
ウラタロスは頭を抱えて呆れている。
キンタロス「用事か？」
キンタロスはなんにも分かっていない
モモタロス「馬鹿野郎！！やべぇだろうが！！」
そんな何も分かってないキンタロスの頭を
モモタロスはべしっと叩いた。
暴れ回るリュウタロス
絶対にこのままデンライナーにいるわけがない
きっとまたAか良太郎の体を乗っ取って暴れ出す所までは…想像ができる。
誰にもリュウタロスは止められない。
______________________________
愛理「その手…どうしたんですか？」
侑斗が座ってる席にコーヒーを置くと
怪我した手に気がついたのか愛理は心配そうに尋ねた。
侑斗「…………………」
侑斗は理由を話すわけでもなく
包帯の巻かれた手を隠すわけでもなく
ただ黙って自分の手に触れた。
愛理「えっと…お名前聞きそびれちゃってたんですけど」
愛理がまた話かけると
眉間に皺を寄せてムッとしていた顔から
少し明るく優しい顔になって
侑斗「桜井侑斗！」
待ってましたと言わんばかりに愛理に自分の名前を伝えた。
何かの答えを待つような、期待に溢れた目で愛理を見ながら─。
愛理「………………そう」
深く頷いた愛理を見て
侑斗はこくんと勢いよく頷いた
愛理「桜井くん、綺麗な響きね」
そして愛理は侑斗の名前を
素敵な響きだと褒めた。
その言葉を耳にした侑斗は
明るくなにかを期待していた…
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作者名：ちあ | 作成日時：2019年12月1日 14時
