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キンタロス「熊ちゃん…！？」
質問の前にその呼び方に
キンタロスは驚いた。
熊公、キンちゃん、ときて熊ちゃん。
呼び方も様々だがキンタロスが驚くのはリュウタロスのこの呼び方が初。
なんともリュウタロスらしい呼び方。
キンタロス「それはお前…」
椅子の上に立ってその答えを言おうとするキンタロス
少し離れたところの椅子に立ったウラタロスが全力で首を振ったりバツ印を作ったりして「ダメ！」と言わんばかりに止めようとジェスチャーするが
全くキンタロスには見えていない。
ウラタロスはあの時あえて明確な答えを言わなかったのだ。
明確な答えを教えてしまったら何をするか分からないし、リュウタロスを刺激することになる。
キンタロス「グガーーーーーッ」
返事を返そうと言葉を詰まらせていたキンタロスだったが
突っ立ったまま寝始めた。
それを見たウラタロスはよし！とガッツポーズ。
このまま乗り切ればリュウタロスが暴れ出す、といった危険なことは回避出来る。
リュウタロス「あー！ちょっと！僕が聞いてるのに寝ないでよー！」
どうしても気になるリュウタロス
なんとか起こそうとキンタロスを揺さぶるが起きそうにない。
モモタロス「ふーん！”答えは聞いてない！”じゃねーのかよっ！！」
絵を避けながら移動していたモモタロスが
全然似てないリュウタロスの真似をした。
たしかにいつものリュウタロスなら
”お前倒すけどいいよね？”
と質問すると
相手の答えを待たずに
”答えは聞いてない！！”
と言うのがお決まりだが
今回は全く別。
どうしても答えが知りたくて知りたくてたまらない。
キンタロスを揺さぶっていたリュウタロスの手がモモタロスのその言葉でピタッと止まった。
そしてスタスタとモモタロスの元に行って
肩を掴むと
リュウタロス「うるさいよ？」
リュウタロス「モモタロスは黙ってて」
とさっきの無邪気な声はどこへ？と思うくらい低くて冷たい声で言い放った。
ウラタロスとキンタロスや良太郎、Aに対しては無邪気で子供のような態度なのに
モモタロスに対してだけはなんか雑な扱いをするというか、色んな意味で対象外。
そもそも質問する人の対象から外されている
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作者名：ちあ | 作成日時：2019年12月1日 14時
