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近いようで、もう遠い
手の届かない…あの日の思い出。
でも消えることなく、残り続ける。
良太郎はその思い出に背を向けて
振り向くことなく、バイクを走らせた。
イマジンと鉢合わせ
対戦するも
モモタロス「良太郎のやつ、何考えてんだよ!」
攻撃を避けるばかりで
自ら攻撃することがなかなかできない良太郎
イマジンの攻撃を受けて
倒れこんでしまった。
そしてその瞬間
良太郎の手元に
懐中時計が飛んできた。
良太郎「え……?」
その懐中時計は
良太郎が手にしていた
あの懐中時計と同じもの。
良太郎は慌てて近くにいた時計の持ち主と思われる人物の顔を覗き込んだ。
するとその人物はすぐに
良太郎の手から懐中時計を乱暴に奪い取り
走り出して行ってしまった。
良太郎「待って!!」
イマジン「邪魔すんなって言ってんだろ!!」
懐中時計を持っていた人物が気になるが
今ここでイマジンをほったらかすわけにはいかない…。
良太郎はまた攻撃をくらってしまう
限界が近づいた頃
良太郎の体に紫の光が入り込む。
そしてイマジンの武器をガシッと掴んで
攻撃の手を止めた。
リュウタロス「良太郎はいつか僕がやっつけるんだからやめてよ?」
イマジン「なんだと〜!!」
リュウタロス「それに…」
パスを取りだし
紫のボタンを押して
パスをかざす
リュウタロスが良太郎の中に入ったのだ。
リュウタロス「良太郎が傷つくとAちゃんが悲しむんだ、僕はそれ見たくない」
リュウタロス「お前、倒すけどいいよね?」
良太郎は自分が倒す
良太郎が傷つくとAが悲しむ
リュウタロスはAが言っていたことを思い出したのだ。
A(リュウタ…もしかしてあの時の言葉…)
”ねーねーAちゃん、Aちゃんは良太郎が沢山傷ついて帰ってきたら悲しむの?”
”うん、すっごく…すっごく悲しい”
”なんで?”
”それは良太郎が…大事だからだよ、私は力になれないかもしれけれど…でも、守りたい”
”うーん、そっか!じゃあ僕代わりにAちゃんが心配な時良太郎を特別に助けてあげる!これなら悲しくないよね?”
リュウタロスは黙って銃を構えた。
リュウタロス「答えは…聞いてない!!」
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作者名:ちあ | 作成日時:2019年11月26日 23時