Episode 02 ページ3
みなさんこんばんは。神田Aです♡
今の時間帯はお風呂ターイム(キラッ)ですか?☆
あっクイズ番組でも見て「これわたしでもわか
るしwwww」ってしょうもないマウントとっちゃ
ったり??笑笑←前のA
・・・私ですか?
さっすが!意識が高いんでしょうね〜♪
さあ何をしているか覗いてみましょうかっ((
__見ての通り、ジョギングをしています(え?
もの凄く寒いです助けてください(泣)
────
──
ついカッとなって無我夢中で走ったものの
A「ココハドコ?ワタシハダアレ?」
当然返事なんてなくて、閑静な街並みに声が響
くだけ。…あぁ、本当に静かだ。
A「もう、帰りたいよ…
_そもそも帰る家なんてないじゃないか
何を言っているんだ神田A自惚れるでない
月明かりの照らす道の先に私の居場所はなく、
嘲笑うかのように点滅する街灯やピシャリと締
切った辺りのカーテンを見ていると自分の存在
価値を心底疑うようになる。
携帯電話も何処かに落としてしまったのか、も
う誰にも助けを呼べない。こんな無様にさ迷い
続ける私を放っても尚世界は回り続けるのか。
A「星が…いつにも増して綺麗だなぁ…」
視界がゆらゆら瞬くように潤みきっていく。目
眩だとかそんな大したものでは無いが、鼻腔が
きゅっと締まる感覚に加え喉がやけにつっかえ
る様な胸の痛みがそこにはあった。
A「ぁあ……ぃ……ゃ…」
_わたしはその場に泣き崩れた
親鳥を探すように拾ってくれないとわかってい
ながらただただ泣き続けた
始めからどんなに足掻いたところで無駄だった
んだ。所詮あの牢獄に囚われていれば命の保証
はあったかもしれない。最低限の生活が送れた
かもしれないのに、もう戻ることは許されない
自業自得、よね
_もういっその事、死んでしまいたいわ
……_何をしているんだキミは……___
あれから何時間経ったのだろう。いやはやそん
なに時間は進んでなかったのかもしれない。
赤「こんな所にいたのか。…ほら、帰るぞ」
A「…ぇ
私の肩にそっと触れた冷たい手。それにさっき
までこんなあったかい声してなかったのに、
A「…どう……し、て」
赤「俺はキミを迎えに来た。何か問題でも?
…まったく、世話の焼けるお姫様だ(ボソッ」
今は誰でもいいから傍にいて欲しかった
気づけばまた、私は泣き出してしまったらしい
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作者名:栞乃 | 作成日時:2019年2月17日 23時