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捜索24日目 ページ25

「今まで悪かったな」

「へ?」

「如月のこと、別に嫌いじゃない」

「(意味分かんない)」

今まで嫌いで嫌味を言ってると思ってた

嫌いだから冷たい態度で私に接してきたと思ってた

嫌いじゃないなら何でそんなこと言うのか分からない

成瀬の心情がよく分からない

「こんな時間まで仕事してるってことは元気なんだな」

「うん....」

「それならいい」

成瀬は私から離れ、部屋を出て行った

「へ.....」

私は地面に座り込んだ

成瀬の一連の行動が不明だった

こういうことは皆無だから全く分からない

だからこの胸の高鳴りが何か全く分からなかった




「A!どうかしたの?」

あの後結局仕事に身が入らなかった

「沙良〜!」

私は沙良に泣きついた

「この私に何があったか話してみなさい!」

私はちょっとした休憩室で沙良に昨日あったことを話した

「マジか〜ついに」

「ついに?」

「あ、こっちの話ね」

「ん?」

「それで?」

「その後、心臓が高鳴って」

「うんうん」

「仕事に身が入らなかったんだ」

「なるほどね」

「これが何か分かる?沙良」

「分かる!」

「教えてください!沙良先生!」

「ずばり!」

「.....」

私は生唾を飲んだ

「“恋”です!」

「え」

出てきた単語が思ってたのと違うかった

「だから、恋です!」

「ええー!?」

これが恋?

萩野くんを好きだった時はこんなだったかな?

分からなかった

「そうか〜成瀬に恋ね〜」

「嘘でしょ」

今まで嫌いだった相手に恋とかありえない

さっさと忘れないと

忘れ、ないと....

「まぁ、気長に頑張れば大丈夫だよー!」

仕事に戻るね、と行ってしまった

私は沙良が行ってしまってからも動揺していた

「私が成瀬を好き、何で?」

よく分からない

「(昨日、成瀬が私を嫌いじゃないって分かったのはいいけど)」

成瀬が私のこと恋愛対象で見ているはずがない

それなら嫌味なんて言わないはずだ

「叶わないよ、100%」

私は呟く

「友情破壊....」

友達とは良いにくいけど成瀬は社内で気軽に話せる男性だ

無くすのは惜しい

それに萩野くんの時みたいな気持ちにはなりたくない

もうあんな思いは絶対に嫌だ

「諦めないとね」

私は頬を叩き、仕事に戻った

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設定タグ:恋愛 , 行方不明 , 女主   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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伊東と田中(プロフ) - ミントさん» ありがとうございます!!そう言ってもらえて凄く嬉しいです★ (2019年12月14日 23時) (レス) id: a1062f9285 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - 面白かった!クオリティが高いですね!続編行ってきます★ (2019年12月14日 23時) (レス) id: d935f18f17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊東と田中 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miku0417Mi1/  
作成日時:2019年8月12日 22時

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