捜索２３日目 ページ24
「復活しました！」
「如月さん！」
「おかえりなさい！如月先輩！」
後輩の心配したような声が多かった
私はいつも以上に集中して仕事に取り組む
昨日できなかった営業部の仕事を先に終わらす
カタカタ
カタカタ
午後から出社だけど少しお腹が空いた
皆が遅いお見舞いでくれたパンを食べ、仕事をする
今は休んでる暇がない
「お疲れ様です、コーヒーをどうぞ」
「ありがとう」
入れてくれたコーヒーを飲み、仕事をする
「ふぅ」
仕事がひと段落したのが夜の１０時だった
「今日は徹夜だ」
今日は帰らないとすでに由愛さんに連絡してある
病み上がりで無理しないようにって言われたけど大丈夫
私の体がタフだし
「よし」
ほとんど誰もいない部屋で仕事を続ける
カタカタ
「お疲れ様です！如月先輩もご無理しないように....」
「大丈夫よ、気をつけてね」
後輩が続々と帰っていく
カタカタ
ついに一人になった
「はあ」
少し疲れたからコーヒーを入れ、リラックスする
「よし」
私は“よし”が口癖になってしまったのだろうか
カタカタ
カタカタ
私がタイピングする音が鮮明に聞こえる
「.....」
言葉を発しないでいると無に感じる空間
「如月！」
そんな空間を裂くように叫ばれた声がした
無の空間を裂いた越えの人物は
「成瀬？」
私が嫌いな成瀬だった
「何で？」
嫌いだからいちいち会いに来る理由が分からない
「ひぇ！」
私に近づいてきたと思ったら急に抱きしめてきた
「な、何.....」
私は素直に驚いてしまった
「.....した」
「は？」
「心配した」
「え」
成瀬から私に向けられるはずのない単語が聞こえた気がした
「ちょ、どういうこと？」
理解が追いつかない
今までずっと意地悪で嫌いだった成瀬がこんなこと言うなんてありえない
もしかして事件に巻き込まれて同情してるとか？
でもそんなことのために私に会いにくるはずがない
考えれば考えるほど分からなくなっていった
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伊東と田中(プロフ) - ミントさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえて凄く嬉しいです★ (2019年12月14日 23時) (
レス) id: a1062f9285 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - 面白かった！クオリティが高いですね！続編行ってきます★ (2019年12月14日 23時) (レス) id: d935f18f17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊東と田中 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miku0417Mi1/
作成日時：2019年8月12日 22時
