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証拠は鉄クズに ページ48
｢まず、ミラーに付いてる土。
この土は特殊で水が染み込みやすい。
そして、水捌けも悪いんだ。｣
｢そんな土はこの辺りで隣町ぐらいしかないね。｣
｢そして、深緑で塗られている車を持った人間が引きずったね。｣
｢どうしてそんなことが分かるの？｣
純粋に首を傾げながら、たずねてきた彩ちゃん。
｢自転車と、車の車体が引き摺られた時に
ぶつかり合って塗料が付いたんだ。｣
無愛想だね。
もっと女神様に敬意を払いなさい！
｢この塗料で、車を販売してる成分表が分かれば、車種が分かるっ！｣
｢それはなかなか難しいよ、A先生。｣
困ったように笑い、黒木が告げた。
黒木でも難しいか。とにかく頑張れ！
｢でも、この事件デカくなってきたよな！｣
若武嬉しいの？
私も嬉しい。
｢めっちゃ楽しみっ！｣
side彩
Aちゃんは妖艶に笑っていて、女子の私でもウットリ。
そう、私はこれからどうしよう。
真実は知りたい。
けど、危ない事をするのは怖い。
皆とやりたいけど…
｢お前ら犯人突き止めてとっちめてやろうぜ。
そして、マウンテンバイクを弁償させる！｣
危ないよ。
｢そりゃ、無理な話だ。
相手は、非常識すぎる大人なワケだし。｣
｢金を請求するのは、出来ないと思った方が良いね。｣
ん、それが1番やっちゃダメだよね。
だって、相手は悪い大人なんだもの。
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作者名：イチゴミルクティ。 | 作成日時：2021年2月23日 1時
