褒めてもダメだ ページ46
「可愛いっ!抜けてるとこあったんだ!
待って。私よりも可愛いよ小塚……!」
ムクれてるのも可愛いけど、
褒めてあげて、嬉しそうに笑う笑顔が欲しい。
と、思ったのに……
「全然嬉しくないから!」
「何でぇっ!?」
「お前、本当にそれで男が喜ぶとでも思ってんのか。」
上杉先生登場。
有り得ない、と言われた。
へっ、トド松兄さんは喜ぶけど。
「えっ、ウチの6番目は可愛いって言うと
喜ぶんだけど。」
「異常じゃねえの……」
おっと、この言葉をトド松兄さんが聞いたら、きっと
「まぁ、上杉先生。
可愛いを売りにしてる男の人も居るからね。」
あぁ、ウチの6番目みたいにね。
「見てみたいわ……」
なんて楽しく(?)喋っていたら、女神様のご到着。
「彩ちゃん!!さっきぶり!」
「ふふっ、Aちゃん、さっきぶり!」
「何なんだ、あのお花畑状態。」
「「クソ羨ましい/バカバカしい。」」
「はぁっ?!
バカ武。
ついにお前も脳内お花畑になったのかぁ。」
「は?!
女子の会話に混じりたいと思うのが普通だろうがっ!」
「別に僕は入りたいなんて思わないけど…」
「若武は可愛い女のコが好きだからね。」
ええい。男子軍うるさいっ!
そこで鶴の一声ならぬ、彩ちゃんの一声で男子軍は静まった。
「ねぇ、はやく若武君のマウンテンバイクを見に行こうよ。」
はっ、しまった。
私達は本来の目的を忘れていたのだ。
任せた黒木っ!
…そして彩ちゃんは、若武が居る事を気にしないのね。
案外クール…
ギャップ萌えとは、こういった事だなっ!!
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作者名:イチゴミルクティ。 | 作成日時:2021年2月23日 1時