釣れない釣りは無意味だね ページ28
「も〜。カラ松兄さんと居ると全く釣れないっ!」
「すまん。俺のオーラで魚が近付けなかったんだろう。」
「意味わっかんないよね。カラっぽ兄さん!」
「違うのか?」
「違うに決まってんじゃん!!バカなの?!」
なぬっ、釣りだとっ。
行きたかったな……
呟くとトド松兄さんに
「僕の
黒い笑みで言われた。
おぉ、怖や怖や。末弟の闇。
さて、やっとこさ!兄妹揃った!
おい、待てよ……
クッキーの缶の中に半分しかない事に
気がついたんだが……!
あんの、1、4番目めぇぇえ!!!!
5はどうしたかって?
だから、天使だから良いんだって。特権よ。
どうやらクッキーが半分しかない事に
カラ松兄さんも気が付いたらしい。
「あっ、これ半分しか無いんだが……」
目を潤ませている。
そんなに悲しいか…?
え、涙が出そうな程?
ちょっとバカの感性はよく分からん。
「うん、それクソ長男と、猫松と、十四松の仕業だね。」
清々しい黒い笑みで、チョロ松兄さんが告げた。
「は?十四松兄さんならまだしも、
何でバカと猫松に食べられなきゃならない訳?!」
トド松兄さんがスマホをいじるのをやめ
真面目な顔をして、嘆いた。
「ほんっとに!
しかもこの2人(十四松兄さん除く)手洗ってないんよ!」
「汚っ!」
そう、私にとって1番不服だったのは
お湯を拭いたり、手を洗ったりしたのに
私が食べられなかった事だ。
じっ、自分も手洗う前に食べようとしてたとか、無いから!マジ!
「「それ関係なくない/ね?!」」
いつの間にかカラ松兄さんとチョロ松兄さんがクッキーを4人分に分けてくれたらしい。
お兄さん力、マジリスペクトっす。
勿論すぐに頬張る。
敵が2人から、6人になる前にね。
今日の話はそれからだ。
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作者名:イチゴミルクティ。 | 作成日時:2021年2月23日 1時