送ろうか ページ21
「で、何の話だったっけ。」
話を元に戻す小塚君。
「恨まれた人が分かったら、
まず、秀明の人の名前を黒く濃く塗り潰すでしょ?」
松野さんが、物騒な事を言う。
「塗り潰すんじゃなくて、除外するって
言おうよ…」
思わず突っ込んだ。しょうがないよね。
「もしかして秀明の人に恨みでもある?」
小塚君、ツッコミどころ面白いね。
秀明に入って初日だし其れは無いと思う…
けど、松野さんの事だから分からない。
今日の授業で気に食わない人が居たのかもしれないしね。
「よし、恨まれていると思われる人から
秀明生は除外していこう。」
「うぇっ、カッコつけやがった。」
うん、上杉君のその気持ち、
痛いくらい分かるよ。
「若武センセ。
悪いんだけど、もう遅いから帰ろうぜ。」
そう言われ、時計を見てみると何と、
10時を回っていたんだ。
ママに怒られる…
「じゃ、立花とA、送ってくよ。
若武たち、また特別クラスでね。」
私はびっくりした。
今までこんな事をサラッと言う男の子なんて、
見たことなかったもの。
「私は…黒木の家と同じ方向だったら
送って貰うよ。
立花さん方面かな。」
「一緒だね。じゃあ、3人で帰ろう。」
そして、3人で他愛ない話をしていた。
その後黒木君がウチのママに
理由を説明してくれたから助かったんだ。
ママはすっかり、黒木君の
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作者名:イチゴミルクティ。 | 作成日時:2021年2月23日 1時