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上杉は占い師 ページ14
｢なんで分かった？！
来る時買ったばかりだぞ！｣
まさか、上杉君は占い師？！←
そう思っていると松野さんが言った。
｢上杉って占い師っ？！！｣
そう叫ぶと、冷血な声で上杉君は否定した。
｢は？
電柱にビニールコーティングの粉が着いてたんだ。
大袈裟に騒ぐな。｣
私は1人でこっそりと赤くなっていた。
でも、松野さんまでおかしな事を考えていた事に親近感を覚えた。
仲良く出来そうかも。
｢面白い考え方をするね。｣
黒木君が興味深そうにしていた。
すると、松野さんのスマホが鳴った。
どうやらメールらしい。
｢あっ、ごめん。LINE来た。
返信してくる。｣
｢誰に？｣
思わず突っ込んでしまった。
言いたくないかもしれないし、聞かなきゃ良かったかも…
でも、松野さんは答えてくれた。
｢あ〜、六番目の兄。｣
ろ、六番目？！
｢あっ、もしかしてお兄さんの事を
薄汚いハイエナって言ってたの？！｣
｢今分かったの？！｣
だって、そんな喩え方しないもの。
｢立花にはそういう冗談通じないのかもね。｣
と、黒木君に馬鹿にされる様に言われたので
少し腹が立ったけど、
実際に分かっていなかったのでしょうがない。
松野さんが帰ってくるまで皆と喋っていた。
そして松野さんが戻ってきた途端、
若武君が待ってましたと言わんばかりに言い放った。
｢みんな、俺のマウンテンバイク消え失せ事件、
一緒に解決しようぜ！｣
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作者名：イチゴミルクティ。 | 作成日時：2021年2月23日 1時
