. ページ17
.
兄は唯一の私の理解者だ。
初めて人を殺したのは8歳のときだった。
今じゃ簡単に、
楽に死ねる箇所を的確に目掛けることは
出来るわけなのだけれど、
当時の私はそれすらも分からず、
"恐怖"、"罪悪感"、"躊躇い"があり
上手く人を殺ることが出来なかった。
その件で、私は親からの期待を裏切り
今じゃ仕事すらもあまり与えて貰えない。
兄とは真反対な存在になってしまった。
親からの期待をまた取り戻すために、
貰ったお仕事はそつ無くこなしてるわけだけど…
今回の仕事でまた、期待を裏切りそうだ。
『あ。』
さ「どした。グラウンドにジェルでも居たか？」
『うん…めっちゃこっちに手振ってるよ』
さ「ふーん。お前そんな調子で殺せんのかよ。」
『そんな調子ってどんな調子よ…』
さ「ジェルのことそんなに目で追っかけるほど好きなんだろ？
好きな奴、殺せんのかよって話。」
『それは……』
分からない。
撃てば一瞬なのは、
経験上わかるわけだが。
撃つまでが私の気持ち次第なのだ。
でも、仕事に変わりないから
私はいくら相手が好きな人でも……
『殺すよ』
さ「当日、援護はする。
お前がミスっても遠距離からスナイパーで撃つから。」
『……うん。』
もう、殺す以外の選択肢なんて
ないんだと思う。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 130人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
響 - 初めまして！面白そうだったので読まさせていただきました！すごい満足感あって面白かったです(*≧∀≦*)素敵な作品ありがとうございます♪ (2022年5月17日 16時) (
レス) id: c10ad436a6 (このIDを非表示/違反報告)
葵央(プロフ) - 初めまして(*´∀`)♪凄くいいお話で半泣きになりながら読みました。他の作品も見させてもらいます！ (2021年6月5日 18時) (レス) id: 5c109dd6c7 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - 脂肪の塊さん» 待ってましたよぉぉ！ww 読んでくださってありがとうございました！(´∀｀*) (2021年2月1日 3時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - ぽてちさん» ぽてちさんんん！この度はリクエストありがとうございました〜！！いつも泣いてくださってて、めありは嬉し泣きしそうです(；▽；)次回作もよろしくお願いいたします〜！ (2021年2月1日 3時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - 雪の王子様さん» 最後まで読んでいただいてありがとうございました！そして素敵なお言葉、光栄でございます〜！また他の作品でお会い出来ることを楽しみにしております！ (2021年2月1日 3時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：めあり
| 作成日時：2021年1月19日 20時
