#4 ページ5
……○●○……【Aside】
「生徒手帳じゃん!!中見てないの?」
『え､だって……個人情報だし……』
「本人かどうか確かめてみなくちゃじゃん｡ちょっと借りるよ」と､ゆっこは私の手からｽﾙﾘと生徒手帳をぬき､躊躇なく開いた｡
「南雲……ん､ｺﾚなんて読むの?てつとら?」
「ﾙﾋﾞが打ってあるだろ｡'てとら'だ」
「あ､ほんとだ｡A､この子だった?」
ゆっこは私に生徒手帳を向ける｡
そこには顔写真があり､確かに今朝の子だ｡
『うん､この子だった!』
「ほんとに夢ノ咲じゃん!」とはしゃぐゆっこからﾋｮｲｯと生徒手帳を奪ったのは私の隣に座っていた湊くん｡
湊くんは「へー､ｺｲﾂが…」と生徒手帳を吟味し､「は?ｱｲﾄﾞﾙ科かよ」と｡
「『ｱｲﾄﾞﾙ科!?』」
私とゆっこの声が重なる｡
夢ノ咲学院のｱｲﾄﾞﾙ科は､私達の学校にもﾌｧﾝｸﾗﾌﾞがあるぐらい人気がある｡
「なかなかかっこいいじゃん!
A､今日部活あるの?」
『え?今日はお休みだけど…』
「じゃあ夢ノ咲行ってみたら?
落とし物を拾ったら届けるのが普通でしょ?」
『えぇ!?それはそうだけど…｡
ゆっこは来ないの?』
「あたしも行きたい所だけどごめん!
今日は弟迎えにいかなきゃ行けなくて……」
『天沢くんは?』
「今日は部活のﾐｰﾃｨﾝｸﾞがある」
『湊くんは?』
「めーっちゃくちゃ行きたいんだけど､
今日こそ部活に来いって顧問に言われてるんだ」
「ごめんね､Aちゃん」と付け足す湊くん｡
それなら仕方ない｡
『じゃあ今日放課後行ってくるね』
そういうとゆっこは「頑張れ!A!!」と応援してくれた｡
*
*
……○●○●○……
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まふにゃん - この小説、もっと色んな人に見てもらいたくて、ぴくしｖに転載してもよろしいでしょうか？ (2020年4月11日 22時) (
レス) id: 07e2715aec (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - 更新、頑張ってください。応援しています！ (2018年5月6日 2時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - 思わず先が読みたくなる、素晴らしい作品ですね！続きがとても気になります。 (2018年5月6日 2時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさうさ | 作成日時：2018年5月1日 1時
