#19 ページ20
……○●○●○……【Aside】
夜は皆でバーベキュー｡
そして花火をすることになった｡
皆がどの花火をしようか選んでいる中､湊くんの姿がないことに気づく｡
(さっきまで一緒にいたのに……)
そう思いつつ､辺りを見渡すと湊くんは少し離れた岩場の方にいた｡
線香花火とﾗｲﾀｰを持って､その岩場に向かう｡
･
･
……○…○●○…○……
･
･
『湊くん』
「……Aちゃんか､どしたの?」
少し驚いた表情を見せたが､すぐ笑顔になった｡
『線香花火持ってきたよ｡好きだったよね?』
「覚えててくれたの?まじか､嬉しい」
ﾊﾟｯと明るい表情になる湊くん｡
湊くんの隣に座り､線香花火に火をつける｡
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁと音がして､丸い形ができあがった｡
『ｺﾚ､いつも早く落ちちゃうんだよね』
「俺めっちゃ上手いよ｡
最後まで消滅させる系男子だから」
『え､なにそれ｡…あっ』
笑った瞬間､地面にﾊﾟｼｭﾝと音をたてて落ちた｡
『あー｡湊くんが笑わせるから』
「Aちゃんが笑うからいけないんだよ｡ね､俺の見てて」
湊くんは火をつけて､じっとしている｡
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁと音がなる｡
無言になる私｡そんな私を見て湊くんが発する｡
「ねぇ､話さないの?」
『え､話したら集中力が途切れちゃうでしょ?』
「俺は平気なの｡笑っても落ちないし」
『嘘だ｡それは嘘すぎる』
「ﾎﾝﾄだって｡ほら､揺らしても落ちない」
軽く線香花火を揺らす湊くん｡
今にも落ちそうなのに､線香花火は落ちることなく自然消滅した｡
ほら､と言わんばかりにﾄﾞﾔ顔の湊くん｡
『本当にすごいね､湊くん』
「でしょ?
あ､向こうで大きいのやるっぽいから行こうよ」
湊くんは立ち上がった｡
私も『そうだね』と行って立ち上がった｡
*
*
……○●○●○……
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まふにゃん - この小説、もっと色んな人に見てもらいたくて、ぴくしｖに転載してもよろしいでしょうか？ (2020年4月11日 22時) (
レス) id: 07e2715aec (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - 更新、頑張ってください。応援しています！ (2018年5月6日 2時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - 思わず先が読みたくなる、素晴らしい作品ですね！続きがとても気になります。 (2018年5月6日 2時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさうさ | 作成日時：2018年5月1日 1時
