36話 ヨコハマ ギヤングスタア パラダヰス ページ38
Aside
谷崎「……おかしい」
貴「…?谷崎さん、どうかなさいましたか?」
この鬼魅の悪い路地を見て違和感を感じたのか
谷崎さんが『おかしい』と云う。
ふむ、無法者というものに遭ったことがないので
よくわかりませんね。
谷崎「本当に此処なンですか?ええと───」
樋口「樋口です」
谷崎「樋口さん。
無法者と云うのは臆病な連中で───
大抵取引場所に逃げ道を用意しておくモノです。
でも此処はホラ、
捕り方があっちから来たら逃げ場がない」
なるほど、慥かにそうですね。
僕達の入ってきたほうから軍警察のかたなどの
捕り方が来てしまえば逃げる場所が無く、
安易に捕まってしまう。
──────ああ、嵌められた。
その通りです、と口もとを歪めながら
樋口「私の目的は───貴方がたです」
貴「!皆さん下がって、私より前に出ないでください!」
こうなってしまえば防御ができるのは私1人。
致し方ないが、『目』を使う他ない。
然し、そんな時に不穏な言葉が一つ。
『芥川』。
先刻聞いたばかりの言葉である。
芥川と云えば、『羅生門』や蜘蛛の糸が有名作だが、
今となっては敵対組織の一番凶暴な
そんな悠長なことは云ってられない。
芥川と聞いて顔を青ざめさせているのか谷崎さんが
復唱する。
芥川《
樋口「我が主の為──ここでタヒんでいただきます」
貴「拳銃…っ!皆さん私の後ろに!」
2丁の拳銃を持った樋口さんは此方に銃口を向けて
怪我なんてさせてたまるものか。
彼らはこのヨコハマを守る誇り高き集団の一員。
彼らが怪我をしてしまったら────
貴「誰がこの街を守ると云うの…!」
『目』を使って
相手は拳銃2丁。
此方の盾はどれだけ保つかわからない。
此方は実質僕1人で防いでいるようなもの。
ここは助けを呼ぶのが先決!
貴「谷崎さん兄妹は探偵社に戻ってこのことを報告!
助けを呼んできてください!
中島さんは一応私といたほうが安全でしょうから
このまま待機!」
谷崎「でも、Aちゃん…!」
──────
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赤梓 マーチ(プロフ) - *yuara*さん» コメントと応援ありがとうございます!夢主ちゃんの画像は私が投稿しているイラスト集に貼ってありますよ!よかったらそちらを見ていただけると嬉しいです!これからも何卒夢主ちゃんをよろしくお願いします! (2018年4月30日 16時) (レス) id: 6b5f2ab21e (このIDを非表示/違反報告)
*yuara* - 誠に勝手なのですが、夢主ちゃんの画像見たいです!面白いです!!!!!続編楽しみにしてますね☆ (2018年4月29日 21時) (レス) id: 8373046493 (このIDを非表示/違反報告)
March( *˙ω˙*)?(プロフ) - 雛さん» そそそ、そういえばそうでした…!これからも頑張らせていただきます!コメントありがとうでした! (2017年12月30日 2時) (レス) id: 6b5f2ab21e (このIDを非表示/違反報告)
雛 - 太宰さんとコノハの声優さん同じ人なんですよ…(笑)更新頑張って下さい!応援してます! (2017年12月29日 13時) (レス) id: 9bafc33712 (このIDを非表示/違反報告)
March( *˙ω˙*)?(プロフ) - 桜紅葉さん» 2の方からちょっとずつ出番増やします!あんま出てなくてごめんなさい(´・ω・`) (2017年11月4日 19時) (レス) id: 6b5f2ab21e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マーチ( *˙ω˙*) | 作成日時:2017年5月2日 15時