コミュ力革命【衣更真緒】 (ページ9)

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7話ページ9

私だけにしか見せない…

一体何なんだろう、ドキドキしてきた

　

衣「じゃあ目瞑ってて」

『はいっ』

ドキドキ…

　

衣「いいよ、目開けて」

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

目を開けて飛び込んできたのは

　

　

　

　

　

　
　

　

　

　

　
　
　

　

　

　

　

　

　

『真緒くん…？』

　

　

　

　

　

　

　

　
　

　

　

　

そこにはバレッタを外した真緒くんがいた

　

衣「家でも風呂入る時とか寝る時にしか前髪おろさねえんだけど…」

『………』

少しはにかんで見せる前髪をおろした真緒くん

『…かっこいいよ』

衣「さんきゅ」

きっとプロデューサーのあんずやTrickstarのみんなも見たことないだろう

衣「まあ色々あったけど、ずっと苦手なものから背を向ける訳にも行かねえしな」

本当に頑張り屋さんだな

応援してもしきれないや…

　

衣「あ、そろそろイルカの時間だな」

『う、うん…』

そう言って前髪を再びバレッタで留める

　

もう少し2人でいたいなーなんて…

衣「どうした？」

『ううん、何でもないよ』

衣「んじゃ、行くか！」

　

あんずたちと合流しイルカショーを見る

はあ可愛い…

　

イルカって頭いいんだよね

水中でイルカにしか分からない鳴き声で鳴いて仲間に伝達する

イルカにも『好き』って感情はあるのかな

もしそれが水中でイルカも『好き』って伝えてるなら…

　

イルカショーを見てても考えるのは真緒くんのこと

さっきのアレ…勘違いしちゃうよ…

　

　

イルカショーも見終わり、家に帰ることに

明「俺たちはあんず送ってくね～。サリ～、Aのことよろしく～☆」

あ「じゃあまた明日ね～」

　

衣「あぁ、またな」

『みんなまたね～』

家の方面が一緒なので真緒くんと帰ることに

ほんと夢みたいな時間だったな…

真緒くんと2人で水族館回るなんて…

　

衣「今日楽しかったな！」

『はい！』

衣「なあいい加減、敬語やめてくれねえか？」

真緒くんにタメ口だなんて…

恐れ多すぎる！

　

『いや、これは癖で…』

衣「何か嫌なんだよ、俺だけお前との距離遠いとか…虚しいじゃん？」

ソッポ向く真緒くん

『わかった、ちょっとずつ直していくよ』

衣「おう！じゃあお近づきの印に…」

といってスマホを出す真緒くん

　

衣「交換しようぜ、連絡先くらい」