コミュ力革命【衣更真緒】 (ページ26)

今日:6 hit、昨日:15 hit、合計:15,629 hit

24話ページ26

告白してからというもののTrickstarは引っ張りだこ

連絡も取れてないし学校で会うこともない

　

真緒くんに会いたい

『真緒くん…』

アイドル科を前にして思わず声に出してしまった

「ま～くんがどうしたの？」

え、誰？？

しかも、ま～くん！？

　

真緒くんと同じネクタイの色

同じクラスなのかな

　
『あの、ま～くんって衣更真緒くんのことですか？』

凛「うん…それでま～くんがどうしたの？」

　
悪い人ではなさそう

『あの、真緒くん…元気にしてますか？最近忙しそうで心配なんです』

　
するとその人はうーんと言い

凛「まあいつも通り…かな」

　

『そうですか…』

まあ真緒くんっていつもバタバタしてる感じはある

生徒会の仕事もあるだろうに

　

『無理しないでとだけ言っておいてください！それでは！』

そう言ってダッシュで逃げる

　
　

凛「へぇ～…そういうこと」

ふふん♪と何かを察した彼を私は知らない

　

　

　

　

【凛月視点】

あの子、きっとま～くんのことが好きなんだよね

それにま～くんが言ってた「A」って子が

あの子かもしれない

　

　

最近ま～くん忙しくて起こしに来てくれないから自力で起きるように頑張ってる

教室のドアを開けるとま～くんはまだ来てなかった

生徒会室かなあ？

伝言頼まれちゃったし寝るわけにもいかない

　

まあでもま～くんが来るまで寝よーっと

　

「おーい、りっちゃん予令鳴ったぞー」

凛「ま～くん？」

いつの間にか帰ってきていた

「ま～くんあのねぇ…Aって子が」

衣「A！？」

　

いきなり肩を強く掴まれる

地味に痛いし…

「ま～くん、ちょっと痛い」

衣「あ、ごめん…」

　

なんでそこまでAちゃんに反応するの

ちょっと面白いけど

「Aちゃんが無理しないでって言ってたよ」

衣「……それだけ？」

「うん」

　
さっきの勢いはどこへ行ったのか少し物足りないという顔をする

衣「それくらい、面と向かって言ってくれたっていいじゃんか…何で凛月に言うんだよ」

「だってま～くん忙しいんだから仕方ないじゃん」

衣「言ってくれたら時間くらい割くよ！」

　
だめだ、ま～くん

Aちゃんのことになると冷静じゃない

　