1話 ページ3
ピピピピ…
うぅ…もう朝か…
「A起きなさいよー、今日から2年生でしょ？」
あぁ、そっか。進級したんだ
体を起こすと目に入るのは
衣更真緒グッズ！
まだ名もそこまで知れていない時から応援していたから今では廃盤になったCDや初期グッズが飾ってある
真緒くんのブロマイドを見て自分を奮い立たせる
『よしっ！』
リビングに行くと朝ご飯が用意されいた
朝ご飯を食べながら髪を整える
こうしないと遅刻しちゃうんだよね
ギリギリまで寝てる私が悪いんだけど…
歯を磨いて軽くメイクして…
もう一度真緒くんのブロマイドを見る
『今日もかっこいいよぉ…』
おっといけない、急がなきゃ！
『行ってきまーす！』
学校前の心臓破りの坂
自転車通学の私には苦痛だ…
だけど真緒くんの顔を思い出せば不思議と力がみなぎる
『うおおおおりゃぁぁぁぁぁああ！』
校門まで急いで漕ぐ
自転車を置き、教室までダッシュだぜ！
キーンコーン♪
『おはようございます！！！』
遅刻じゃないだろ！？とドヤ顔で入ったものの
遅刻でした
「A、進級して早々遅刻とはな」
『あははすみません…』
夜中までTrickstarの新曲を鬼リピしてたなんて言えない
この後の全校集会ではアイドル科の人たちもいる
真緒くんに会えるんだよ！
ふうう考えただけでニヤけちゃう…
クラスメイトたちは呆れながらも無謀な恋を応援してくれている
私にはあんずという最強の幼馴染がいるからね！
Trickstarをプロデュースし、夢ノ咲学院を改革したという伝説を成し遂げたというあんず様が！！！
ファンの中では１番近い存在ではあるかな
講堂に集まるもやはりこの人数で見つけるのは無理だ
だけど
真緒くんは生徒会
当然舞台の上に立っている
かっこいいなあ…
普通科でもTrickstarの人気はすごい
真剣な眼差しでどこか遠くを見つめる真緒くんに
更に胸が高鳴った
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作者名：愛音 | 作成日時：2018年4月1日 18時
