【歌い手】そらるさんの、専属絵師さん。【そらる】

16枚目 ページ26

私はうっすらと目を開けた。


視界に入ったのは…自分の家の天井ではなかった。



…ここはどこ？？



ちらりと横を見るとそらるさん、まふまふさんと…もう1人、私が知らない人がいた。

すると私が知らない人がそらるさん、まふまふさんに向き合って何かを悩んでいた。



彼の首には聴診器がある。医者か看護師…？



もしそうならきっと貧血と…何かわかっているのだろう。

そして今、彼はそらるさんとまふまふさんに話そうとしている。私の知らない人に話はされたくない。なら自分で話した方が楽だ。

私は体を無理やり起き上がらせ、喋ろうとする彼の言葉を遮った。


蓮(あほの坂田)「…Ciel*さんは『待って！』え！？」


そらるさん達は私が目を覚ましたことに気付いてなかったようで驚いていた。
私はどうにか体を楽な体制にして彼らにこう言った。


『私が…説明します。』


私がそう言うとそらるさん達は黙ってその場に座った。


『…まず謝らせてください。そらるさん、まふまふさん。倒れてしまい、ご迷惑をおかけして本当にすいませんでした。
それで、あの…そちらの方は？後ここはどこですか？』


彼方(そらる)「…こいつは坂田 蓮。歌い手あほの坂田、本職が看護師だからAさんの無事を確認する為に来てもらった。で、ここは俺の家。」


あぁ…迷惑かけちゃったなぁ。


『そらるさんありがとうございます。


全部話すとなると長くなってしまうので…。
簡単にまとめて言いますが、

まず…私はあまり体が強くないです。


幼い頃から病院の入退院を繰り返していました。
小学生の頃に1度、健康な人と何ら変わりないぐらいまでに回復しました。完治と言ってよかったですが、高校生になる直前にまた免疫力が弱まりました。

…再発、といえばいいでしょうか。
それでまた病院の入退院を繰り返して、これまで完治とまではいきませんが少しずつ回復していきました。


今は、3ヶ月に1度、かかりつけの病院へ通って検査を受けていますが…健康な人とあまり変わりはありません。

なので普段は、坂田さんと同じで看護師として働いています。そしてその傍ら、絵師Ciel*として絵を描いています。
今回倒れたのは自分の体調管理の甘さ故です。
本当にご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。』

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