Magic hour*

＊出会い　【和也】 ページ2

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俺らが初めて出会ったのは１８年前、流れる時間だって今より遅かった頃・・・




―――中学時代


俺は小さい頃から周りに馴染めない子だった。



小学校の時も“早く帰りてぇなぁ”とか思いながら一人で一日過ごしてた。



そんなひねくれ者の俺にはじめに声を掛けてきたのはまーだった。



能天気でバカみたいに明るくて、俺にはそんなまーが眩しかった。



そして大して相手もしないのに、いつの間にかずっと俺の後をくっついてくるようになった。







雅「ねぇ、ねぇ和ー！」



和「・・・。」



雅「今日ね、母ちゃんがね・・・」



和「お前どうしていつも俺なんかに付いてくんだよ！！」



雅「え・・・」



和「こんな俺みたいにつまんない奴よりもっといるだろ、他に・・・」



雅「ふふふ、いーじゃん別に！理由なんて無いよ！！ただ楽しいから一緒にいるんじゃんっ！それじゃ・・・だめなの？」







そう言われた。


それからはなんだかまーの言う通り理由なんてどうでもいいと思い始め、よく一緒にいるようになった。





そしていつからか隣のクラスだった智ともよく一緒にいるようになっていた。





生徒会に入っていた俺はそこで翔ちゃんと出会った。



優しくて、頭が良くて、誰からも好かれるそんな優等生な彼。



絶対に仲良くなれないと思っていた。



でも話してみて初めて誰からも好かれる理由が分かった気がした。



そして話している内に自然と気も合い、翔ちゃんとも一緒にいるようになった。





潤くんとはクラスも同じなんだけど、部活も一緒で仲良くなった。



写真部だった俺らは、一緒に写真を撮りに行ったりする程の仲だったがなぜそこまで仲良くなれたかは分からない。



知らず知らずのうちに部活以外でも一緒にいるようになったのだ。

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