裏路地のバー。sei ページ7
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「それはお前が！」
「違う！」
私の目の前で喧嘩し合うのはフラッグコーポレーションの重役。
店の奥ではほどほどに酔った他の重役とミスターフラッグが喧嘩を見ておられる。
『…仕方ない。これでは店に被害が及ぶ。』
そう呟き、カウンターから出る。
『お客様。店での喧嘩はおやめください。』
今にも殴り合おうとしていた彼らの肩を掴み、低い声で言う。
「すまないなぁ、Aちゃん。だが、こいつとは一回やり合わなきゃならん。」
「おお、わしもそう思っていたところじゃ、久々にやろうかのぉ。」
肩を掴んだ手に力を込め、二人を店の外に追い出す。
『喧嘩なら外で。酒が不味くなりますので。』
「ちょ、まって！」
店の中に戻れば、ミスターフラッグが手招きをして私を呼ぶ。
「Aちゃんすごいじょ〜。少し困っていたからありがとだじょ〜。」
『いえ、御礼を言われるようなことはしておりません。』
カウンターの中に戻ろうとした時、カラカラ、と音がなる。
『いらっしゃいませ…え。チョロ松様！？』
チョロ松様は一番頻繁に会うからか、見分けがつく。
しかも彼は緑のシャツを着ているではないか。
「あー！Aちゃーん！おっはよ〜！」
『おはようって…今は夜でございますが…』
「あれ？そうだっけ？まあいっか〜！」
そしてチョロ松様の後ろから入って来られるおそ松様。
「おい！チョロ松！」
『あ、赤い…おそ松様。いらっしゃいませ。』
「あ〜どうも〜。いつものちょーだ〜い。って違う！」
いつものノリでカクテルを頼もうとしたおそ松様だったが、
今はべろべろに酔ったチョロ松様の介抱で忙しいようだ。
…酔ったチョロ松様を店に居させるのは危険だな…
そう判断した私は、カウンターの下にある車のキーを取り出し、おそ松様に言う。
『おそ松様。カウンターの奥、小さいですが車があります。
それでチョロ松様を連れ帰ってください。流石に…この調子では帰れないでしょう。』
車のキーを渡せばおそ松様の目が見開かれる。
「え？いいの？そりゃ俺ら的には助かるけど…なんで？」
『…いつもお世話になっておりますので。お礼の気持ちです。どうぞ。返さなくても結構です。』
強引に鍵を握らせ、チョロ松様とおそ松様を車まで案内する。
「…Aちゃん。ありがと。この恩は必ず返すよ。約束する。じゃあね！」
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マレイド(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます！完結できるよう頑張ります！ (2018年3月1日 18時) (
レス) id: cc8dab3ec0 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 更新楽しみに待ってます！ (2018年3月1日 13時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
マレイド(プロフ) - 千代松さん» ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2018年2月21日 19時) (レス) id: a2b6ddf51f (このIDを非表示/違反報告)
千代松 - 面白いです！更新頑張ってください！続きを楽しみにしています！ (2018年2月21日 17時) (レス) id: 4b0b8ba6fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マレイド | 作成日時：2018年2月19日 10時
