裏路地のバー。diciassette ページ22
.
「おそ松にーさん！なんすか？なんすか？」
野球を終え、ボスの部屋に行く。
「おう、十四松、今回真面目な話だから、しー。な？」
「あい！」
そんなやりとりが交わされる中、続々と皆様が集まり、
そこそこ広々とした部屋はすぐにうるさくなる。
「んじゃ、会議始めー。言っとくけど、今日は真面目な話ー。」
" Aを俺たちが匿ってるのがバレた。 "
ボスは確かにそう言った。
「え…」
「うそ！なんで！？僕のセキュリティは完璧のはず！」
トド松様が大声で叫ぶ。
「セキュリティに侵入された痕跡はなし。多分誰かが一松がAをさらう瞬間を見ていた。
抵抗しないAも。それをにおわせるようなこんな文が届いた。」
おそ松様が紙を見せる。
Mia figlia come la mia mano. Mia figlia nelle tue mani. Figlia mia che non ha resistito.
" 我が娘を我が手に。貴様らの手の内にある我が娘を。抵抗しなかった我が娘を。"
「趣味悪いね。」
日本語で読み上げたチョロ松様が吐き捨てるようにいう。
「んで、どーすんの？」
ボスの目が私を見る。
『……ここに、いたいです。』
私がここに来てから、数ヶ月が経つ今、私が一人だったのは最初の一日、二日だけで。
それから私が一人になることはなかった。
皆様が私に向ける好意にも気づいた。
……気づかないふりをしているだけで。
O Dio. (ああ、神様)
もう少しだけ、このままでいたいです。
でも、わかってる。わかってるから。
アリスのところに、兄様のところに戻らなきゃ。
もうすぐ帰ります。
.
.
「カラ松。Aをよく見ておいて。……きっと、ピーノの所に行く。」
「わかってる。兄貴。」
.
裏路地のバー。diciotto→←裏路地のバー。sedici
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マレイド(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます！完結できるよう頑張ります！ (2018年3月1日 18時) (
レス) id: cc8dab3ec0 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 更新楽しみに待ってます！ (2018年3月1日 13時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
マレイド(プロフ) - 千代松さん» ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2018年2月21日 19時) (レス) id: a2b6ddf51f (このIDを非表示/違反報告)
千代松 - 面白いです！更新頑張ってください！続きを楽しみにしています！ (2018年2月21日 17時) (レス) id: 4b0b8ba6fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：マレイド | 作成日時：2018年2月19日 10時
