裏路地のバー。fourteen another ページ19
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おそまちゃんとプレゼントしあったあと、おそまちゃんの質問が質問があると言う
「おねえちゃんはさ、しあわせ？」
その目は正直に答えてほしい、と言うようで。
嘘をついたら見抜かれるような気がして、本当のことを言う。
『……よくわからないや。まだ、ここには少ししか居ないから。』
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「そっか！じゃあねじゃあね！おねえちゃん！」
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" おそまが おねえちゃんを しあわせにしてあげる！ "
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ハッ、として周りを見渡せば深い森の中。
いつのまにかここに来たんだろうと見渡せば、遠くに明かりが見える。
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青くて不気味な光だが、
ここがどこかわからない自分にとっては妖怪でも幽霊でも縋りたい気持ちだった。
青く揺れる光を追って走れば、そこには大きな神社。
『……ジンジャ…初めて見たわ……ここは日本なの…？どうして私ここに…』
不安よりも興味の方が勝ち、神社に足を踏み入れる。
鳥居をくぐったそのとき、
ふわ、と後ろから自分に覆いかぶさるナニカ。
「…やあっと、来てくれた。ずっと待ってたんだよ？俺たち。」
『……何方ですか？』
後ろを向かないよう、警戒しながら相手に問う。
「もう俺のこと忘れちゃった？おそまだよ、お、そ、ま。」
『嘘よ。だっておそまちゃんは、小さい、女の子で。』
ぐい、っと体を引かれ、私は自分を後ろから抱きしめたナニカを目の当たりにする。
自分のボスとよく似た容姿。その体に生える耳と尻尾。
「俺、天狐だよ？小さい子供くらい、簡単に化けられるって。」
彼が一回りすると、途端に見覚えのある女の子に。
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唖然としていると、すぐに元の姿に戻り、私を抱きしめる。
「…やっと見つけた。もう逃さない。おれの他に五人も兄弟がいるから、きっとさみしくないよ。
幸せにしてあげる。」
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私を抱きしめている彼の腕が緩み、彼の顔が遠くを見る。
彼の視線をなぞるように遠くを見れば、そこには彼と同じ顔をした五人の兄弟。
それは自分を助けてくれたファミリーとみんなとそっくりで、
でも、彼らとは違う異質なものを感じた。
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「……逃げないで。お前は、もう、帰れない。」
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嗚呼神さま。私は、逃げられないのか。
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マレイド(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます！完結できるよう頑張ります！ (2018年3月1日 18時) (
レス) id: cc8dab3ec0 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 更新楽しみに待ってます！ (2018年3月1日 13時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
マレイド(プロフ) - 千代松さん» ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2018年2月21日 19時) (レス) id: a2b6ddf51f (このIDを非表示/違反報告)
千代松 - 面白いです！更新頑張ってください！続きを楽しみにしています！ (2018年2月21日 17時) (レス) id: 4b0b8ba6fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マレイド | 作成日時：2018年2月19日 10時
