検索窓
今日:21 hit、昨日:15 hit、合計:142,189 hit

フフ ページ30

環「彩ちゃんは〜」
思わず溜め息のような声をあげてしまう。
環「じゃあ帰ろっか。」
小「アーヤって花のことをよく話すよね。」
七「蕾から花。その花は咲き誇れる。」
気付くか。さすがだね。
環「そうだねぇ。ウチも初めて会ったときは何こいつ。みたいな感じだったよ。」
上「何が?」
環「え?あぁ。」
ミルクティーみたいな綺麗な髪色に同じ色の瞳。顔立ちも幼くて可愛い。としか見えないのに。目には凛とした光をたたえていて。ケンカも本当に意味のあるものしかしなかった。だから。
環「咲き誇れる」って言うのは口癖みたいなものなのかもしれないね。ウチにはよくわからないけれど。彩ちゃんには薬とか女とかやってる奴等が枯れた蕾に見えるんだね。花になるのを諦めた蕾に。けれど。まだ。今ならチャンスはある。枯れた蕾だって自分自身が変わろうとすれば温かい花を咲かせることの出来る綺麗な蕾になる。そこから開花した温かい花は心で一生咲き誇れる。ってことなのかも。」
彼女と一緒にいてわかったことだ。
環「初めて会った時に何か感じなかった?」
黒「思ったことを何でも言う子だったね。」
美「相手を大切に思ってたかな。」
若「確かに周りの女とはちげーな」
でしょ?
環「花は咲き続けてるの。」
私の心には。
黒「それは環奈の心には。ってこと?」
環「さすがだね。ウチの心を読み取るとは。でもね。一番読み取るのが難しい相手がいるよ。」
紅蘭の総長・・・。
上「麗香か?」
環「うん。麗香は。彼女の心は一生癒えない。」
あの時の深い傷は誰もが知ってる。だからこそ彩ちゃんは麗香を総長にした。紅蘭を任せられると信じて。
環「・・・いつでも紅蘭に来てね。下の子達も気に入ってるみたいだから。ウチも。麗香も。」
総長として一匹狼だった彩ちゃんが仲間を連れてきたとき。ウチのことじゃないのに嬉しくなって。彼らも彩ちゃんを見つめる目が優しくて。
環「ウチ。嬉しいんだ。」
「は? え?」
揃って呆気にとられたような顔をするから。思わず笑ってしまう。
環「彩ちゃんの仲間ができて。」
若「でもまだ問題は残ってるだろ?」
まだ・・・。解決してないことがある。
環「命を懸けても守れなかったこと。これは。」
これは。
環「ウチの口からは言えない。言っちゃいけない。これを知ったら麗香の心が折れちゃうから・・・。」
黒「俺らはここでいいよ。気をつけて。」
環「・・・はぁ!?ウチは頼まれたから送ってかなきゃならないんだって!」
バカか!

中3に戻るぜ!いぇい!(by愛菜)→←ちょっと・・・。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

MST - 文さん» ありがとうございます! (2018年2月11日 20時) (レス) id: 8639f0c2cc (このIDを非表示/違反報告)
- 更新、楽しみにしてます! (2018年2月11日 11時) (レス) id: d0aa8fdb46 (このIDを非表示/違反報告)
- 楽しく読ませてもらってます! (2018年2月11日 11時) (レス) id: d0aa8fdb46 (このIDを非表示/違反報告)
- あはは そんな事ないですよ〜 (2018年2月11日 11時) (レス) id: d0aa8fdb46 (このIDを非表示/違反報告)
MST - みきさん» ありがとうございます! (2018年2月5日 20時) (レス) id: 8639f0c2cc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:愛菜(MST) | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年1月13日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。