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勇斗・舜太SIDE―
二人は上空を駆け抜ける黒い煙を追って、都の路地裏を走る。
勇斗「病み上がりなんだから、無理すんなよ！」
舜太「大丈夫やで！勇斗君の背中のぬくもりが残ってるから〜！」
勇斗「気持ち悪いこと言ってんじゃねえ！それにしてもあいつ早いな！」
舜太「俺のボレーシュートが届くか微妙なとこやな…」
勇斗「なら俺に任せとけ！」
舜太「どうするん？」
勇斗「お前は真っ直ぐあいつにシュートを決めろ！」
舜太「うん、わかった！」
そう言うと、舜太は走りながら足元に炎の球を作り出していく。
舜太「じゃあ行くで！君のハートにボレーシュート！！！」
炎の球はまっすぐ上空の黒い煙目指して飛んでいく。
が、一定の距離まで来ると、炎が弱まっていき、その球速は徐々に落ちていった。
勇斗「一人じゃ無理でも、俺があいつまでお前のシュートを届けてやる！」
そう言うと、舜太の放った炎の球は再び勢いよく燃え上がり、その速度を上げていく。
舜太「え？何で？！」
勇斗「炎ってのは酸素が多いほどよく燃えるんだ！何気に俺とお前は相性抜群だってこと！」
舜太「なるほど、相思相愛ってことやなー！」
勇斗「だから気持ち悪いこと言ってんじゃねえ！」
勢いを増した炎の球は、黒い煙を打ち抜いた。
舜太「よっしゃ！」
黒い煙は動きを止めると、徐々に人型になっていく。
プライド「ほう、少々侮っていたようだ。
勇斗「舐めてもらっちゃ困るぜ」
舜太「あの大きい豚さんみたいに、お前も倒したるで！」
プライド「何…？グラトニーを…？ふっ、これは俺も少々本気を出さねばならないようだな」
そう言うと、どす黒いオーラが辺りを包み込む。
そして―
―
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作者名：milkssss | 作成日時：2019年8月5日 16時
