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一方で、煙の上る屋上では―

プライド「ほう、今の攻撃を避けたか」

「もしかしてー…、こいつじゃないですかー…?あの魔王を倒した、勇者とかいうやつー…」

「ふふ、さぁ?それはどうかな?」

「まぁ…僕はどうでもいいんだけどー…。二対一じゃあ、どう頑張っても君、勝てないよー…」

「さぁ?それもどうかな?」

「なーんか、ちょっとむかつくかもー…」

プライド「えらく、自信があるようだな?」

「そうだね、だって二対一じゃない…」

仁人「そこまでだ!何やら怪しい集団め!」

琉弥「こんなとこで暴れたら危ないよ!」

舜太「うわぁ!めーっちゃ、いい景色!」

勇斗「えっ、そこ?!」

三人の後ろの扉が勢い良く開くと、何やら賑やかな四人衆が飛び込んできた。

「言っただろ?二対一じゃない。二対"五"だ」

仁人「そ、その声…!まさか君は…!」

フードの人物から発せられる聞き覚えのある声に、仁人達は心が躍った。

「久しぶりだね、皆」

その男はフードを下ろし、鮮やかな茜色の水晶玉を取り出すと、勇者達にはにかんで見せた。

仁人「瑞生!!」

舜太「うわー!瑞生君や!!」

琉弥「やっほー!瑞生君!」

勇斗「よっ!瑞生!」

「なんか、いっぱい来ましたよー…どうしますー…?」

プライド「ひとまず、俺たちの目的は達成した。ここは引き上げるぞ」

「プライドさんならこんなやつら、一瞬でしょうにー…。まぁいいかー…」

そう言うと、その二人は黒い煙となって上空へ飛び上がる。

勇斗「逃げるぞ?!」

瑞生の水晶が二人を捉える間もなく、ものすごいスピードで、別々の方向へ飛んでいく。

瑞生「君たちならもう知ってるんだろ?あいつらも七つの大罪だ。逃がすわけにはいかない」

仁人「そういうことか…。なら私たちも二手に分かれよう。勇斗と舜太はあっちを頼む!私と瑞生、琉弥は向こうのやつを追うぞ!」

「了解!」

そうして勇者五人は、別々に飛んでいった七つの大罪を追うべく、二手に分かれて走り出した。

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設定タグ:M!LK , 勇者   
作品ジャンル:ファンタジー
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作者名:milkssss | 作成日時:2019年8月5日 16時

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