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三年前____________







泉父「鏡花とAは?」








泉母「Aはまだ帰ってきていませんわ。





鏡花は外で遊んでいますわ」








泉父「残業を早く終わらせた甲斐があった。






ご飯が美味しくて、君と娘達がいる。人生最高の______」








その時、真後ろに短刀を振りかざした男が襲いかかろうとしていた。が______







泉「瞬間だよ」







襲いかかってきた男を、泉父は相手を見ずにナイフを投げつけた。








鏡花とAの父親は元政府の諜報員。事件を起こし職を辞した後は、個人傭兵(フリーランス)として要人暗殺に携わっていた。







そして母親は、殺戮の異能『夜叉白雪』の使い手。






夫と共に数多の暗殺を手がけた。







敵を倒し、父親に返り血が着く。その時、突然父親が母親に向かって襲いかかってくる。








泉父「身体が勝手に……身体操作の異能だ……」







その時、騒ぎを聞きつけたのかタイミング悪く鏡花が戻ってきてしまう。








泉母「!」







泉父「僕を、斬れ……」







その瞬間、父親は夜叉白雪によって鏡花の目の前で斬られた。








父親を斬ったとき、母親にその返り血がつく。するとその血液が体内に入ろうと動き出す。








泉母「これは……血液を媒介に身体操作を……!」







母親が鏡花の方を見ると、鏡花は父親が死んだショックで震えている。








母親は最後に鏡花を確りと見つめながらこう云う。








泉母「夜叉白雪……娘を守りなさい」








その瞬間、母親は夜叉によって斬られてしまった。








鏡花は声にならない叫び声をあげた。








『お、母さん?お父、さん……?』








Aが丁度帰ると、目の前には倒れる母親と父親。そして泣き叫ぶ妹の姿。







直ぐさま状況を理解し、母親に駆け寄る。








泉母「往きなさい鏡花、A……母は……何時でも傍に……」








その言葉を最後に母親は永遠の眠りについた。








泉「あ……お、姉ちゃん……」









今のAには、ただ眠ってしまった母親と父親を抱きしめることしかできなかった。








これが、最初で最後の涙だったかもしれない_________

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琉亜 - ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁかわいいいいい文豪さん達が尊い作者さん神だぁぁぁぁ (2023年2月24日 1時) (レス) @page7 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
りんね - 絵がとても綺麗ですね(^◇^) (2019年4月3日 14時) (レス) id: a9ff31e180 (このIDを非表示/違反報告)
みそしる大臣 - その画力と文才と安吾愛を分けてくれ(涙) (2019年3月31日 3時) (レス) id: 487407bef1 (このIDを非表示/違反報告)
やまもとぉ - 安吾さん好きだったんでこの小説見つけた時はめっちゃ嬉しかったです。安吾さんみたいな硬派メガネ男子大好き結婚しよ))) (2018年12月16日 9時) (レス) id: f5d8616f56 (このIDを非表示/違反報告)
鬼姫海咲(プロフ) - 作者様のせいで安吾推しになってしまいました……ありがとうございました…(’-’*)♪ (2018年12月16日 1時) (レス) id: 0bc1c5e779 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年12月8日 22時

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