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青い鳥と魔法の色*2 ページ33

「__……と、いうわけです。俺これから急いで待たせてる人のところへ行かないとなので、失礼します!」

「せんぱい!」

「うわぁ!?」

つむぎ先輩と俺の悲鳴が重なる。まぁそれもそのはずである。

何しろ、ちょうど別れの挨拶をした瞬間。つむぎ先輩の後ろへ何かが降ってきて、スタンと綺麗な音を立てながら着地したのだから。

「そ、宙くん!?なんで天井から__もしかして、またパルクールしてたんですか?驚いて心臓が止まるかと思いましたよ〜、一体どうしたんです?」

「HAHA〜♪宙はししょ〜からせんぱいを連れてくるように司令を受けたので、お迎えに来たんです!」

なにやら知り合いのご様子。それにしても、なんで学院内でパルクールをしてるんだこの子は。というかどこかで見覚えが……。

そんなふうに頭を悩ませていると、突如現れた男の子と視線がばっちりあった。その子は何度か瞬きすると、あっ!と声を上げて、無邪気な瞳で俺の目の前まできた。

「Aちゃん、こんにちは!クラスメイトに会ったら挨拶します!挨拶は大事な〜♪」

「へ?うん、こんにちは。てかクラスメ……ってああ〜っ、春川宙!確かに同じクラス!!」

「あはは……。Aくん、すっかり忘れてましたね?」

つむぎ先輩から苦笑されるけれど、そんなの無視して話を続ける。

「なあ、宙って呼んでも良い?これから仲良くしよ、あんまりお互い知らないわけだしさ!」

「ん〜?宙はAちゃんのこと結構知ってるな〜♪Aちゃんはぽかぽかのお日様みたいな『色』だから、自然と宙も目で追っちゃうんです!」

純新無垢な笑顔を振りまく宙に、不思議な感性してるけど良い子だなぁっと口元が綻ぶ。

「それに、ししょ〜もAのことが気に入ってるな〜!前にAとの話をしてくれた時、せんぱいの話をしている時みたいな暖かい『色』をしていました♪」

「ししょ〜って……?」

「宙くんのいう『ししょ〜』は、逆先夏目くんのことですよ。そういえば、夏目くんからもAくんの話を聞きましたね?」

「うげっ、夏目先輩ですか……」

薬品持って追いかけられた思い出があるから、好かれてるとは思えないんだけど……。

「ふふ、あの子のことをあまり嫌わないであげてくださいね。ツンデレなだけで、本当は優しい良い子なんですよ」

「まあ、悪い人じゃないのはわかります。なんだかんだ優しいのも」

屋上の時だって、俺が風邪をひかないように白衣を掛けてくれていたわけだし。

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koeno(プロフ) - めっちゃ面白かったです!!素敵なお話をありがとうございました!もし続編を書かれるのであればぜひパスワードを教えていただきたいですー!! (4月7日 0時) (レス) @page49 id: 3ec6efc790 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編みたいです! (4月2日 17時) (レス) @page49 id: 54e2cad7a6 (このIDを非表示/違反報告)
0nm3264922j626v(プロフ) - 続編めっちゃ読みたいです!是非!お願いします! (4月1日 20時) (レス) id: 203b2c7fc8 (このIDを非表示/違反報告)
ただのヲタク(プロフ) - 続編読みたいです!すごく楽しく読ませてもらいました! (3月30日 9時) (レス) @page49 id: 9a68619e2b (このIDを非表示/違反報告)
ダイ - もう、めちゃくちゃ面白かったです!受験勉強後回しにして(?)2日で読み終わりました!ぜひ!続編読ませて欲しいです! (2月26日 23時) (レス) @page49 id: aa1dedb486 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:苺バニラ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年1月13日 14時

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