第三十九話[信頼] ページ45
私は意を決して杉本巡査に聞いた
『杉本さん、
1つお聞きしても宜しいでしょうか?』
「?.......なんでしょうか、」
『________"時計"』
「ッ!?.......貴方も、
全て判っていたのですか?」
『私は.......
乱歩さんの様に真相全ては判りませんでした
でも、.......時計は、その"時計"は、
山際さんと同じ
___大切な人だったんですよね?___
私がそういうと、もう溢れんばかりに
杉本さんは涙を流した
「う、.......うゔ.......
っうわぁぁぁあああああ!!!!!」
『.......ッ』
一度付けてしまった心の傷は、
そう簡単には取れない。
其れが、自分の手で恋人を殺してしまった
というならば、尚更だろう
だから彼は彼女の顎を蹴り砕けなかった。
『......、』
私達は無事事件を解決し、探偵社に向かった
「二人とも知らないだろうけど」
急に太宰が話し始めた
「なんです太宰さん」
「実はね
乱歩さんは能力者じゃないのだよ」
「へっ!?」
『はぁ!?』
【The ヨコハマ仰天ニュース!】
『嘘.......
じゃ、本当に自分の頭脳だけで?アレを?』
「うん、乱歩さんは
能力者揃いの探偵社では珍しい
何の能力も所持しない一般人なんだ」
___あとああ見えて26才だよ
「『.......』」
最後のやつが1番ダメージ来るわ
そうか、でも、乱歩さんはそれだけ.......
『(社員の皆に信頼されてるんだ)』
「Aちゃん」
『......なに?』
急に何だろう、なんか畏まった感じで......
「君は__________」
.
.
ねぇ、太宰。
"あの時"何て云おうとしたの?
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作者名:蒼花 | 作成日時:2019年5月23日 18時