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第三十七話[彼と彼女の時計] ページ43

そこまで云うなら見せてもらおう___


やっと警部が(でかい態度で)聞いてきたので
遂に乱歩さんの異能力を披露することになった


「60秒計ってやろうか?」


「そんなにいらない」


警部に聞かれてニヤリと口角を上げ、
眼鏡を手に取る乱歩さん


其れを見た太宰が私達にそっと伝えてきた


「敦君、Aちゃん よく見てい給え









___探偵社を支える能力だ」


「『ゴクッ....』」


敦と私は息を呑んだ
太宰がそう云うと余計に緊張する


[事件の真相が判る能力]


『(一体どんな.......)』


「___[超推理]」


乱歩さんが呟くと同時に周りに風が吹き起こり
エメラルドグリーンの目が覗く


私達は息を飲んで見つめた









チャッ


「..............な・る・ほ・ど」


『もう分かったんですか?』


「勿論」


確かに、60秒どころか10秒も経ってない
早すぎでしょ


「くくっどんな牽強付会(こじつけ)が出るやら....









犯人は誰だ?」


クイッ


乱歩さんは警部に云われて何も言わずに
右手を掲げた









因みに犯人はもう私も判っている


不可解な発言、遡れば名乗った時の微妙な間(・・・・)


そして.......









『..............時計とか(ボソッ)』


「「「「!?」」」」


あ、聞こえちゃったかも


「..............へぇ









この僕を越すなんていい度胸じゃないか









______A」


名前呼ばれた。









って違う違う違う違う←



『お、おお怒っ.......てます?』


「.......いや、怒ってないよ
ただ君の考えは合ってる」


『え"な、なんの事で.......』


ワタシシラナイよ?←


「はぐらかすな。
.......まぁ良い。犯人は.......









______君だ」


ええ中ってますとも乱歩さん


乱歩さんに指を指されたのは___









「は______?」









若い警官、杉本巡査だった。

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ラッキーカラー

あずきいろ


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作者名:蒼花 | 作成日時:2019年5月23日 18時

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