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第三十六話[座右の銘] ページ42

若い警官___

杉本巡査の推理(言い分)に
何かを感じた私と太宰は推理の続きを聞いた


「もしかすると先輩は
捜査で対立したマフィアに殺され___」


「『違う/違うよ』」


「え.......?」


あらやっぱり被ったわ
杉本巡査も驚いていらっしゃる


乱歩さんにいたっては「ほう」みたいな顔


「矢張りAちゃんも解っていたのだね?
説明したいかい?」


ええ勿論ですよ解っていましたとも、


『でも説明はしたくない』


「おや、では私が説明しよう」


『是非お願いします』←


「___いいかい?
マフィアの報復の手口は身分証と同じだ
細部が身分を証明する


マフィアの手口は
まず裏切り者に敷石を噛ませて
後頭部を蹴りつけ顎を破壊

激痛に悶える犠牲者をひっくり返して





胸に三発」


人の口から説明されると相当グロテスクだな


敦も「うえっ」って.......
可愛いな反応が、


「た 確かに正確にはそうですが.....」


"正確には"?


「この手口
マフィアに似てるがマフィアじゃない


つまり___」


『犯人の偽造工作ってことになる訳です
お分かりですか?警部さん』


すみません毒を含みました


「そんな....
偽造の為だけに
遺骸に二発も撃つなんて(・・・・・・・・・・・)


『ッ!』


「ぶ〜〜〜!」


乱歩さんの合図と共に馬鹿げた推理が終わる









あーあ。
また勘が中った。


"正確にはそうですが"

"遺骸に二発も撃つなんて"



『.......下手くそかよ(ボソッ)』


「!」


太宰だけに聞こえるようにわざと呟いた


恐らく乱歩さんはもうとっくに解っていたのだろう


じゃなきゃ本人に頼まない(・・・・・・・・・・・・)


「はい時間切れー」


あっはっはっは
と笑う乱歩さんは何処か楽しそうだった


また上の空になっていた間に
警部に文句をいわれていた


.......早く頼めばいいのに


然も仕舞いには座右の銘まで断言している


江戸川乱歩
座右の銘[僕がよければすべてよし]


うん、納得←


太宰治
座右の銘[清く明るく元気な自 殺]


いい加減ソレから離れろよ.......


中島敦
座右の銘[生きているならいいじゃない]


あ、分かるそれ←


ちなみに私は.......









[越えられない壁は消してみよう]









意味?





























そのまんまだよ。

第三十七話[彼と彼女の時計]→←急ですがお知らせ


ラッキーカラー

あずきいろ


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作者名:蒼花 | 作成日時:2019年5月23日 18時

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