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『……あの人、一度話したら忘れられないくらい強烈かも』


「まあ、大抵の人間はそう忘れられないでしょうね」


『いきなり手の甲にキスの挨拶なんて、私も忘れられません……』


「やあ、待たせたね」


『はやっ!?』








人混みの中から優雅に現れたルークにAは驚きのあまり声を出す。
あの人混みの中に飛び込んだというのに、彼の制服は何一つ乱れていない。








「レディを待たせるのは紳士としてナンセンスだからね。ヒロイン2くんは1-Aクラス、Aくんは1-Bクラスだったよ」


『ルーク先輩、見てくれてありがとうございました。Aちゃんと離れちゃったね』


『ヒロイン2ちゃんとは寮もクラスも離れちゃったかあ……寂しい。クラスが違っても仲良くしてくれる?』


『もちろんだよ。待ち合わせしてお昼食べたりしようね』


『うんっ』







穏やかに微笑んで頷くヒロイン2にAは嬉しそうに笑みを溢す。
2人を見ていたルークは「美しい友情……実にボーテ!」と拍手を送った。








『あっ、それなら番号交換しよっ。私の番号はね……』








Aが電話番号を口頭で告げるとヒロイン2はスマホに打ち込み、その番号に電話をかける。
RRRR…と着信音が鳴り、そこには未登録の電話番号。








『これが私の番号だよ。夜も電話できたら嬉しいな』


『うんうんっ! 私の部屋1人部屋なんだ、今度遊びに来てねっ』


『私も1人部屋なの。パジャマパーティーとかしたいね』







きゃっきゃっ、と盛り上がる2人にルークを満面の笑みで見守る。
すると








『あれ、電話?』








Aのスマホが再び震えた。
そこにはまた未登録の電話番号。
Aが通話ボタンを押し、着信に出ると








「このアタシの番号を知れたことに感謝なさい」








耳元と、すぐ横から声が聞こえた。







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ここ(プロフ) - 蘭さん» 蘭さんコメントありがとうございます!お友達との作品を面白いと言っていただけてとても嬉しいですっ^ ^これからも楽しんでいただけるように頑張ります(*^_^*) (2021年7月8日 8時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - やっぱり面白い!素敵な作品をありがとうございます!!他の作品と一緒に頑張ってくださいね! (2021年7月8日 0時) (レス) id: abaf78baee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ここ | 作成日時:2021年7月6日 14時

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