12 ページ13
◇
『もしかしてヴィル・シェーンハイト……？』
「あら、アタシのことを知っているのね。ふぅん……アンタたちが特別に入学を許された子たち……なかなか磨きがいのありそうな顔ね……ってこら、子猫みたいに暴れるんじゃないわよ。アンタたち、名前は？」
『ヒロイン2・プリムヴェールです』
『A・フルリール！ もう離してくださいよっ』
「ヒロイン2にAね。ルーク」
「お呼びかな、毒の君」
『『！？』』
2人の名前を聞くとヴィルはようやくAの首から手を離し、ヴィルの背後からにょきっ、と現れた生徒に2人は驚いた。
「これはこれは……なんて可愛らしいんだ。私はポムフィオーレ寮3年、ルーク・ハント。どうぞお見知りおきを、姫君」
『きゃっ、は、はじめまして……ルーク、先輩……』
ヒロイン2の前に跪いたルークは、ヒロイン2の左手を持ち上げると、手の甲にキスを落とす。
それを見たAはまさか自分もそんな恥ずかしいことをされるのか、と身の危険を察してヴィルの背中に隠れた。
「ちょっと、ルーク。新入生が1名引いてるわよ。この子たちのクラスを見てあげてちょうだい。でないとこの子、この人混みに向かっていく気のようだから」
『大丈夫ですよ、自分で行きます』
「Aくん、それはいけないよ。君のように可愛らしい少女が自らお腹を空かせた獣たちの中に飛び込むなんて……どうぞ食べてください、と言っているようなものだ。私が見てあげるから良い子で待っていておくれ、いいね？」
『え、あ……はい』
ルークにウィンクをされたAは、ルークの雰囲気に圧倒され頷いた。
▶
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 17人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ツイステ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ここ(プロフ) - 蘭さん» 蘭さんコメントありがとうございます！お友達との作品を面白いと言っていただけてとても嬉しいですっ^ ^これからも楽しんでいただけるように頑張ります(*^_^*) (2021年7月8日 8時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - やっぱり面白い！素敵な作品をありがとうございます！！他の作品と一緒に頑張ってくださいね！ (2021年7月8日 0時) (レス) id: abaf78baee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ここ
| 作成日時：2021年7月6日 14時
