くらい、食らい、Cry【谷山紀章】 (ページ45)

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…とうとう、二回目の

"声優と夜あそび"の出演となる

楽屋で台本を見ていれば、
続々と先輩が来た
黙って台本を読み続けていれば、
煩く入って来たのは、達先輩で…

達央「ちょっと、解せねぇんだけど」

いきなり話しかけてくる達先輩とある人の面影を重ねてしまう

A「え、うっざ」

漏れた本音に、"おい、本音漏れてんぞ"と注意される

達央「そんなことより…！」

A「達先輩、うるさいです」

達央「何で俺だけ、"先輩"つけられるんだよ！」

あ、無視ですか
そうですか((

森久保「あー、何だ
そんなこと？」

浪川「え、そうなの？」

A「でも、しもんぬ先輩とかもしもんぬ"先輩"だし…
マモ先輩だって、マモ"先輩"ですよ？」

達央「今日のメンツで俺だけ"先輩"って呼ばれ続けんの！？」

A「あ、浪川さん、森久保さん
今日もよろしくお願いします」

浪川「俺の事ゲスト扱いしたこと、忘れてないからね！？」

森久保「あれはね、面白かった」

達央「スルーかよ…！！！」

A「え、いつも通りに呼んでいいって言ったら、
フルネームの呼び捨てになりますよ？
"鈴木達央"って」

森久保「え、どういうこと」

A「だって、高校の時、
そうでしたもん
今は本当、関りができてるので普通に名前を呼んでいますけど、
一般人だったら、珍名を言ってますよ
森久保さんだったら、"もりくぼんぼん"とか…」

浪川「俺は、俺は？」

A「え、名字呼び捨てです
"浪川"って」

浪川「えー、普通～…」

普通が嫌なんですか…？？？？

達央「別に俺が先輩つけなくて良いっつってんだから、
外せよ」

A「強制とか、良くないんですよ」

達央「"先輩"つけたら、酒お代わり1杯な」

A「は、ふざけ」

紀章さんに怒られるでしょ、僕が！！！！
…でも、"仕事だ"って言ってたし、
きっと見てないのだろうけど
というより、"あまり見たくない"って言ってたしな

浪川「というか、Aちゃん
何か、変わった？
吹っ切れたっていうか、なんて言うんだろ………
バッサリしてるって言うの？
ちょっと前までは礼儀正しい子だったじゃん？」

A「良い子ちゃんの方が良いですか？」

浪川「いや、全然
寧ろ、いいんじゃない？
それくらいの方が」

森久保「そうそう！」

達央「とりあえず、"先輩"禁止な」

A「横暴すぎでしょ」