提案兵長と思い出す私 6 ー番外編ー ページ30
Aが動けずにいた3週間。
一方のリヴァイはというと__……
医務室でAを別部屋に移動させ
メレナとの話をつけたリヴァイは、
その後Aが寝ている部屋に
泊まろうと思っていた。
しかし日中、医務室の人から寝る時だけは
心身ともに休ませる為に1人にする様にと
言われた事を思い出し、眉を寄せた。
リ「………チッ」
軽く舌打ちをしてAのいる部屋に向かう。
カチャ…
静かに入り、リヴァイは近付いた。Aの
寝顔を眺めると手を伸ばし彼女の頬に触れる。
少しずつ前屈みになり唇を重ねた。
チュッ
リヴァイは長めのキスをしている。
リ(名残惜しい…… )
そう思うが、Aが1日でも早く回復して
自分と一緒に居てほしいとも思っている。
苦しい決断だがリヴァイは医務室を後にした。
自分の足音しか聞こえない暗い廊下を歩き
リヴァイは自室に辿り着く。
扉を開けると冷えきった闇の部屋。
それは冬の様に室温が低いという訳ではなく
人の温もりがない冷めた自室だった。
リ(A… )
リヴァイは冷たいベッドに入り、意識を手離す
最後までAの事を想った。
この日を境にリヴァイは四六時中…何も考えて
ない時はAの事を考えていた。
食事中や一息ついた時、風呂の時、
クソを出している時…等々。
そして夜寝る時になるとAへの想いは
より一層強くなる。
自分以外の温もりがない、静寂な空間……
以前は1人だったから何とも思わなかったが
Aと過ごす様になり
それが当たり前の生活として定着していた。
しかし突然1人になり、Aとずっと
居たいが仕事の忙しさから1日1回しか会えない。
そんな状態で寝るから周りの静けさで
嫌でも1人を意識させられる。
だから暇さえあればAの事を考える。
そうする事で自分の精神を保っていた。
三十路にしては大人げないかもしれないけど
恋をしたら普段通りとはいかないものだろう。
常に悟られない様に平静を装っていた。
リ「A…好きだ(ボソッ 」
小さな声で呟いてからリヴァイは眠りにつく。
Aを考えるのは、まるで精神安定剤や
依存症の様で、それだけリヴァイは
孤独を感じていたという事。
リ(…おやすみ、A)
1人で寝るのはこれで最後だと知らず、今日も
リヴァイはAを考えながら目を閉じる。
翌日、1週間ぶりにAに会え、自室に
戻って大丈夫と知った時、一番喜んでいた人は
リヴァイだったというのは言うまでもない。
甘え兵長と素直な私→←教える兵長と助ける私 15 ー番外編ー
229人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
暇人(プロフ) - 夢主ちゃんは譲らねぇ!作者さんありがとう。神作品作ってもらって。 (2022年12月29日 11時) (レス) @page44 id: 1636cba57e (このIDを非表示/違反報告)
風神真優(プロフ) - アルンさん» もしかしたら本編でもまた出てくるかもですよ♪ (2014年11月6日 18時) (レス) id: 8035d0e0f6 (このIDを非表示/違反報告)
アルン(プロフ) - 風神真優さん» うん!!マルコずっといてほしかった>< (2014年11月6日 18時) (レス) id: e75e72acae (このIDを非表示/違反報告)
風神真優(プロフ) - アルンさん» 本編より多く出てますよね (2014年11月6日 18時) (レス) id: 8035d0e0f6 (このIDを非表示/違反報告)
アルン(プロフ) - 風神真優さん» うん!!マルコ優しいよね^^ (2014年11月6日 18時) (レス) id: e75e72acae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:風神真優 | 作者ホームページ:http://id11.fm-p.jp/564/kazakamimayu/
作成日時:2014年9月17日 16時