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*
考えなきゃ。
ウォール・ローゼを守る方法とか、始祖の巨人のこととか･･･
『明日から常にオレにつけ』
あぁ･･･
どうしても、さっきのリヴァイの言葉が頭の中でリピートされる。
ダメだ･･････
あたしは静かにテーブルに突っ伏した。
どうすんの、こんなんで･･･
ウォール・ローゼを、みんなの未来を、守れるの･･･？
リ「A」
「･････っ」
もう何度もリヴァイに呼ばれている自分の名前なのに、心臓が飛び跳ねた。
上体を起こしてリヴァイを見ると、彼は顔だけをこちらに向けていた。
ﾄｸﾝ･･･！
もう見慣れているはずのリヴァイの瞳。
なのに、目が合って、胸が締め付けられる。
愛しさが、溢れてくる。
リ「オレにも水をくれ」
「あ、うん」
水の入ったカップをリヴァイへ運ぶ。
ベッドの上に座り直してあたしからカップを受け取ると、リヴァイはその水を一気に飲み干した。
あたしはベッドの端に上がって、正座を崩したように座る。
リ「消灯時間を過ぎての外出は、もう絶対にするな」
「うん･･･」
また、優しいことを言ってあたしの愛しい気持ちに拍車をかける･･･
リ「聞いてるのか」
「ちゃんと聞いてるよ」
でも、目を見れない。
『好き』が溢れてしまう。
リ「こわいのか」
様子がいつもと違うことに気づいたのか、リヴァイがあたしの心を探る。
「ううん、真逆。すごく、安心してる。リヴァイのそばにいられることが嬉しい」
自分でも驚くほど、素直な言葉がこぼれた。
その瞬間、不思議とあたしはリヴァイの目を見つめていた。
リヴァイと、互いを見つめ合う。
リ「どうした」
リヴァイ･･･
好きだよ･･･
「もっと近くに来て･･･」
その愛しいぬくもりに手が届くように･･･
あたしの思いを察したように、リヴァイは何も言わず、ゆっくりと、四つ脚の動物みたいに、近づいてくる。
彼の瞳がすぐそばまで来たとき、あたしはリヴァイへ手を伸ばした。
そして彼の首に手を回し、やわらかく、抱きしめた。
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作者名：ico | 作成日時：2018年1月21日 8時
