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エルヴィンはさっき、何て言おうとしたんだろう。
ハンジと並んで少し前を走るエルヴィンを見ながら、あたしは考えていた。
『･････なか』
そのあとの言葉は、結局聞けないままに馬に乗ることを命じられてしまった。
『お前は女型の中身が喰われるのを見たか』
あの言葉の意味も、まだ噛み砕けてない。
中身が、喰われてないとしたら･･･？
それを想像してみろと言いたいの？
考えたところで、あたしにはわからない･･･
例えばあの体から抜け出したとして、どうやって隠れるの？
あの時、女型の巨人の周りは無垢の巨人だらけだった。
立体機動装置も武器もなしにあの巨人たちの群の中に人間の姿で居れば、生き残ることなんて不可能･･･
エルヴィンは、何を考えてるの･･･？
ﾊﾟｶﾗｯ、ﾊﾟｶﾗｯ、ﾊﾟｶﾗｯ･････
さっきからハンジと並んでずっと話してるのは、その事･･･？
あたしは2人の話が聞こえないかと耳を立ててみるけど、馬の蹄の音と風とが邪魔をして、何も聞こえない。
ﾊﾟｶﾗｯ、ﾊﾟｶﾗｯ･･･
ミ「A」
少し後ろにいたミケが、あたしの隣へ馬を並べた。
ミ「あの巨人は危険だ」
あたしの考えてることを見透かしたように、ボソリと言う。
「女型の巨人のこと？」
ミ「あぁ。おれたちの知らない戦い方をする」
「さっきの叫び声で仲間を呼んだりする、ああいう戦い方？」
ミ「おれはもっと、色々なことが出来る巨人だと想像している」
もっと、色々な･･･
ミ「おれたちには思いつかないようなことをしてくる･･･そういう予感だ」
「待って、ミケ。その言い方ってまるで、まだ女型がどこかで生きてる風に聞こえるんだけど」
ミ「おれはそう感じてる。･･･何故なら、匂うからだ」
「････！」
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ico(プロフ) - カレンさん» 嬉しいご感想ありがとうございます！励みを頂き力が湧きます！頑張ります！ (2018年6月20日 15時) (
レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - とっても面白いです！これからも頑張って下さい！ (2018年6月17日 23時) (レス) id: 5dabf5f2d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ico | 作成日時：2018年6月9日 14時
