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白く煙っていた景色が徐々に開けて、敵の全体像がハッキリと見えてきた。
女型の巨人は、うなじに両手を当てている。
弱点を、守ってる･･･？
知性のある巨人とは、こういう防御ができるってことなの･･･
ハ「アッ！リヴァ〜イ！！」
ハンジの声に、あたしは巨人から目を離してその姿を探した。
さっきエレンたちが駆け抜けて行った方向から、1人の兵士がこちらへ来る。
黒髪を、風に揺らして･･･
「リヴァイ･･･」
胸に広がる深い安心を感じながら、彼が自分のもとへ近づくのをあたしは眩しく見つめた。
ﾊﾟｼｭｯ!
ｽﾀｯ･･･
リヴァイがあたしの隣へ降り立つ。
リ「無事だったか」
「ん･･･」
だめだ･･･声がうまく出ない。
リ「エレンも他の奴らも無事だ。敵の動きは止まったようだな」
エ「まだ油断はできない。しかしよくこのポイントまで誘導してくれた」
リ「後列の班が命を賭して戦ってくれたお陰で時間が稼げた。あれがなければ不可能だった」
エルヴィンと話すリヴァイの横顔を見つめながら、仲間を想うその言葉に、あたしはジンとした。
と同時に、いかに危険な状況だったかを知って、再び鳥肌が立つ。
エ「そうか･･･」
リ「そうだ･･･彼らのお陰で、こいつのうなじの中にいるヤツと会える」
リヴァイの、この温かさが好きだ･･･
この温かさにあたしは何度も救われてる。
ハ「信じてたよ、リヴァイ。キミは必ず成功させてくれるってね」
同じ枝の並びに、ハンジが飛んできた。
リ「うるせぇクソメガネ。狭い。ひっつくな」
ハ「すぐに離れるよ。私はこれから下でやる事がある。うなじは任せたよ」
ハンジはそう言って、言葉通りすぐに下へとアンカーを飛ばして行ってしまった。
リ「にしてもこの巨人･･･足は速ぇし、頭も切れる。用心して取り調べる必要がありそうだな」
エ「あぁ･･･頼む。A、フォローしてくれ」
「了解」
うなじの中の人物･･･この女型の
ミ「リヴァイ！おれはうなじに当てられている手を削ぐ！A、手を貸せ！」
「ミケ･･･」
声のした方を見ると、ミケが近くの枝に立っているのが見えた。
リ「了解だ。行くぞ、A」
リヴァイはすぐにミケの言葉を飲み込み、アンカーを女型の巨人へと打ち込んで飛んだ。
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ico(プロフ) - カレンさん» 嬉しいご感想ありがとうございます！励みを頂き力が湧きます！頑張ります！ (2018年6月20日 15時) (
レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - とっても面白いです！これからも頑張って下さい！ (2018年6月17日 23時) (レス) id: 5dabf5f2d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ico | 作成日時：2018年6月9日 14時
