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……SIDE IS リヴァイ……
チッ・・・・・
一体どういう仕組みだ。
コイツの皮膚はなぜこうも硬い・・・
何度斬りつけても、うなじを守る手の硬化が強過ぎて刃が通らねぇ。
もう何本もブレードを無駄にしている。
「リヴァイ!全然ダメ!これじゃ何本ブレードがあっても足りないよ」
すぐそばでミケとフォローにあたっているAが、ボロボロになった刃を見せながら言う。
リ「ミケ、エルヴィンに報告しろ」
ミ「了解」
ミケが枝の上に上がり、エルヴィンにブレードを見せて首を振る。
どうする。
時間の
コイツの手が落ちるまでこのまま白刃攻撃を続けられはしないだろう。
エルヴィン、どんな方法でやる・・・
スタッ
「はぁ、はぁ・・・・、時間だけが過ぎてくね・・・」
枝の上でエルヴィンの指示を待っていると、Aが隣に降り立った。
リ「ヤツに硬化の能力があることは予想外だった」
「うん・・・ほんの少しずつ欠けてはいるけど、
リ「硬度を維持することはできねぇみたいだが、このブレードじゃ限度がある」
オレはもう一度エルヴィンを仰ぎ見た。
兵士を呼んで、何か耳打ちしている。
何かひらめいたか。
「A。エルヴィンが何か指示を出すぞ。ここで待て」
オレはAにそう言い、巨人の頭上へ飛んだ。
スタッ・・・
女型の頭のてっぺんへ降り立つ。
リ「オイ・・・いい加減出てきてくれないか」
こんな風に話したところで敵に通じるとは思っちゃいないが、何か皮肉の1つでも言わねぇとやってられねぇ。
リ「こっちはそんなに暇じゃないんだが。・・・なぁ?お前はこれからどうなると思う。お前はこの状況から抜け出すことができると思うのか?」
このままここでジッとしてたって仕方ねぇだろ。
この状況を抜け出す方法がねぇならさっさと出て来い。
リ「こっちの迷惑も少しは考えて欲しいもんだ。お前を引きずり出す方法を考えては試しを繰り返すんだぞ」
体力も兵力も武器も、オレたちはギリギリでやってる。
こうしている時間も惜しい。
リ「お前は確か、色々なやり方でオレの部下を殺していたが・・・あれは楽しかったりするのか?オレは今楽しいぞ。なぁ・・・?お前もそうだろ?お前ならオレを理解してくれるだろ?」
そこまで話した時、オレの目に砲弾を準備する兵たちの動きが見えた。
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ico(プロフ) - カレンさん» 嬉しいご感想ありがとうございます!励みを頂き力が湧きます!頑張ります! (2018年6月20日 15時) (レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - とっても面白いです!これからも頑張って下さい! (2018年6月17日 23時) (レス) id: 5dabf5f2d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ico | 作成日時:2018年6月9日 14時